研究課題/領域番号 |
12450079
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
谷下 一夫 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10101776)
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研究分担者 |
池田 満里子 慶應義塾大学, 名誉教授 (00051368)
菱田 公一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40156592)
岡 浩太郎 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (10276412)
池田 康夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00110883)
末松 誠 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00206385)
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キーワード | 微粒子 / 流動 / 凝集運動 / 人工血小板 / リポソーム / アルブミン粒子 |
研究概要 |
血小板は血管が損傷された際、損傷部位に凝集して修復を行い、血管からの出血を止める重要な働きを持っている。ところが血小板の機能に異常が生ずるような疾病においては、血小板輸血が必要となるが、血小板の入手に限界があることから、人工血小板の開発が必要とされている。血小板は血管の損傷部位におけるコラーゲンによって活性化され、コラーゲンや血小板同士との粘着を高め、損傷部位に凝集する。このような機能を摸擬できる人工血小板を実現するためには、人工血小板の微粒子の血液中における凝集運動が本質的に重要となる。そこで、人工血小板の血液中における運動、特に活性化されてからの凝集運動を流体力学的の立場から調べ、血管損傷部位の修復過程の評価を行う。人工血小板の凝集過程を明らかにするためには、細胞近傍のミクロスケールの流れの様子を明確に捉える必要がある。さらにそれらの成果によって微小流体力学という今後重要性が増す領域の発展につながる。本研究では、人工血小板開発の中でも重要な役割である凝集運動の解析を行い、人工血小板の流体力学的な評価を行い、人工血小板の流体力学観点からの最適条件を見いだすことを目的とする。 人工血小板として粘着糖蛋白を表面に結合させたリポソームやアルブミン微粒子を用い、微粒子の変形性や粘着力を測定し、さらに流動場での微粒子の濃度分布から凝集特性について検討を行った。
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