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2001 年度 研究成果報告書概要

大型静電アンテナを用いた地震時の大気電気変動観測

研究課題

研究課題/領域番号 12450114
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 電力工学・電気機器工学
研究機関秋田県立大学

研究代表者

竹内 伸直  秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (80005420)

研究分担者 大久保 寛  秋田県立大学, システム科学技術学部, 助手 (90336446)
高山 正和  秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (20236368)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
キーワード地震電磁気 / 大気電気 / 地震電気 / 地震観測 / 大気電気変動信号 / 静電アンテナ / 大気電気変動
研究概要

地震発生に関連すると予想される大気電気変動信号は非常に微弱であるため,大型静電アンテナを製作してこの微弱な変動信号を観測することを計画し,大型静電アンテナ建設など具体的な観測システムの整備を行った。静電アンテナの近傍には,観測信号を記録するデータ処理システムを収納するための観測小屋を設置し,空調機の導入により無人で長期間の観測を可能としている。観測点として(1)秋田県本荘市の秋田県立大学本荘キャンパス,(2)秋田県協和町の秋田県立大学セミナーハウス,(3)秋田県仙南村の農村広場の3カ所を選定し,大型静電アンテナ他の観測設備の設置を完了した。
平成12年8月から大型静電アンテナの豪雪地での耐気候テスト,観測システム全体の調整および試験的なデータ収集を継続し,本研究の2年目となる平成13年度から本格的な観測を継続して行ってきた。
観測期間中の平成13年12月2日の22時2分ころ,岩手県内陸南部の地下深く発生した地震は,秋田県内全域で震度3以上の揺れとなり,本研究で準備した3箇所の観測点で,地震波に伴う各種の変動信号を観測することに成功した。主な結果は,以下の通りである。
(1)3観測点で地震波伝搬時に地電位差変動,大気電気変動信号が観測できる。
(2)観測点により変動信号の振幅が大きく異なる。
(3)地電位差変動信号の発生と大気電気変動信号の発生には密接な関係が認められる。
(4)観測点の地層状態が変動信号の発生に大きな影響を与えていると推測できる。
本研究で得られた観測結果およびこれまでに得られた研究結果をもとにして,地震波伝搬時の地電位差変動の発生モデルをより明確にすることが出来た。すなわち,地下水面の位置と埋設電極の配置の違いにより,発生する地電位差変動信号の大きさが異なる。したがって,地下水面からの地下水の流動による電位の発生が地電位差変動の原因とすることが出来る。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 竹内伸直: "風速と地電位差の関係"電気学会論文誌C分冊. 120-C・7. 950-956 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 竹内伸直: "仙台市郊外で発生した地震についての電磁変動観測"電気学会論文誌C分冊. 120-C・10. 1409-1415 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 竹内伸直: "地震に伴う電磁現象"電気学会技術報告. 836号. 8-12 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Nobunao TAKEUCHI: "Correlation between Wind Speed and Earth Potential Difference variations"Trans, IEE of JAPAN, Vol.120-C. No.7. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Nobunao TAKEUCHI: "Potential Variations of Metal Electrode in the Air during Seismic Wave Propagation"Trans, IEE of JAPAN, Vol.120-C. No.10. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Nobunao TAKEUCHI: "The electromagnetic phenomenon with the earthquake"Technical report of IEE of Japan. No.836. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2003-09-17  

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