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2001 年度 実績報告書

薄膜誘電体を用いた超高効率オゾナイザの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12450115
研究機関佐世保工業高等専門学校

研究代表者

藤田 逸朗  佐世保工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20311110)

研究分担者 川崎 仁晴  佐世保工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (10253494)
須田 義昭  佐世保工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20124141)
キーワードオゾナイザ / 誘電体制御 / 水処理 / 環境保全 / クラスター / ドロップレット
研究概要

本研究では,無声放電式オゾナイザに用いられる誘電体の材質・表面状態を最適化することによって,オゾン発生効率を飛躍的に向上させることが目的である。今回作製したオゾナイザ表面の形状、及び誘電体薄膜の蒸着効果を明らかにした。
1)誘電体としてアルミナを単体で用いた場合よりも,表面に誘電体を蒸着した場合の方が,オゾン発生量が増加することが分かった。
2)オゾン発生量は、誘電体の誘電率が大きいほど、誘電体薄膜の結晶性が良いほど向上し、最大3.5倍まで大きくなることが分かった。
3)誘電体表面の粗さが粗くなるほど、オゾン発生量が向上する傾向にあることが分かったが、定量的な関係までは明らかにできなかった。
また、これらのオゾナイザを利用して、実際に下水の処理を行い、以下の事を明らかにした。
1)一般細菌や大腸菌群数は数分(最速1分未満)程度の処理で,ほぽ完全に無くなることが分かった。
2)濁度,色度も,20分の処理で約半分になることが分かった。
3)濁度,色度に関しては、セラミックスフィルターを用いることにより、飛躍的に向上し、20分の処理でほぼ完全に飲料水と同じ値になることが分かった。
4)CODに関しては、オゾン処理やセラミックスフィルターによる処理では向上しないことがわかった。
以上の成果は,電気学会(日)やISNPT-3,JK2001等の国際会議で報告し,高い評価を得た。
今後は本年度できなかった,誘電体表面の粗さとオゾン発生量との関係を詳しく調べる予定である。またICCDカメラによる放電状態のモニタリングを行い,より高効率なオゾナイザの作製を目指す。加えて,本装置を用いた下水処理に関しても継続して行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoko Ikeda: "Ozone treatment for waste water purification at sedimentation tank"Proc.of the third International Symposium of Non-Thermal Plasma technology for Polluion Control. 10号. 34-36 (2001)

  • [文献書誌] 池田陽子: "オゾンによる下水の改善(II)"電気関係学会九州大会講演予稿集. 54巻. 254-254 (2001)

  • [文献書誌] Yoko Ikeda: "Ozone treatmen with ceramic filter for waste water purification"Proc. of 2001 Japan-Korea Joint Symposium on Electrical Discharge and High Voltage Enginering. 5号. 125-129 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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