研究分担者 |
櫻井 幸一 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (60264066)
杉田 洋 九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (50192125)
大濱 靖匡 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (20243892)
藤崎 礼志 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (80304757)
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研究概要 |
ストリーム暗号システムにおいて理想的な2値の鍵ストリーム系列とは,情報理論でしばしば仮定される独立同分布(以下,i.i.d.(independent and indentically distributed)と略称する)の系列,すなわちベルヌイ試行であり,この具体的生成法の開発がストリーム暗号システムの構築の根幹の問題である.本研究代表者は,既に,カオスを呈するあるクラスの一次元非線形エルゴード写像が,多種類のi.i.d.カオス2値系列を生成し得ることを理論的に明らかにした.このクラスに含まれるよく知られた写像として,区分線形の2進写像,テント写像,多項式のロジスティック写像,p(p=2,3,・・・)次多項式のChebychev写像が挙げられる.本研究では,p次Chebyshev多項式写像を特別な場合として含む,より広い有理関数型写像のクラスを与えた.この写像は,Jacobiの楕円関数,en関数から派生したものであり,Jacobi-Chebyshev有理写像と命名した.
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