研究課題/領域番号 |
12450158
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
竹内 勉 京都産業大学, 工学部, 教授 (20154974)
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研究分担者 |
岩崎 敬一郎 (株)京セラDDI未来通信研究所, 第二研究部, 部長
濱井 龍明 (株)京セラDDI未来通信研究所, 研究部, 部長
周 虹 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80268226)
前山 利幸 (株)京セラDDI未来通信研究所, 第二研究部, 研究員
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キーワード | 移動通信 / マルチメディア / PHS / OFDM / 多重波伝搬 / ディジタル伝送特性 / 多重波遅延特性 |
研究概要 |
(1)屋内外遅延伝搬特性の把握と伝搬モデルの作成: 本年度は遅延時間分解能0.5nsを有する屋内遅延プロファイル測定装置の試作を行い、屋内実測伝搬モデルの検討に見通しを得た。また、YRP横須賀リサーチパークにて屋外伝搬遅延特性の測定とディジタル伝送実験を併せて行い、高、低アンテナ高基地局を想定した伝搬路の特性を得ることができた。 (2)仮想並列計算機によるディジタル伝送シミュレーション: 1Gb/sネットワークインタフェースによる高速並列計算機システムを構築し、OFDM、QPSK、16(64)QAMによるディジタル伝送シミュレーションによる検討を行い伝搬シミュレータとしての見通しを得た。 (3)干渉検出技術および誤り訂正技術の検討: 干渉検出検出技術を組合せた可変ガードインターバルOFDM方式の基礎検討およびマルチ変調方式に対応する適応伝送速度OFDM方式の検討を行い、その見通しを得た。 (4)MMACシステムの試作および評価方法の検討: MMACシステムの機能検証を目的として装置を試作し、来年度の機能評価へ向けて検討を行った。その結果、試作装置は当初の性能を示した。また、その事前検討として、屋外での伝送実験を行い、実伝搬路において誤り率による評価を行った。その結果、高、低両アンテナ高において見通し内で比較的良好な伝送特性の得られることが明らかになった。更に、OFDM適用伝搬路の性能評価のために遅延プロファイルの評価方法を提案しアンテナ指向性による伝搬路改善の可能性を検討した。
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