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2001 年度 実績報告書

日本の古代土木技術(盛土構築技術)のルーツとその変遷-中国・江南における土とん暮から吉野ヶ里墳丘墓まで-

研究課題

研究課題/領域番号 12450194
研究機関佐賀大学

研究代表者

鬼塚 克忠  佐賀大学, 理工学部, 教授 (20037948)

研究分担者 唐 暁武  佐賀大学, 低平地研究センター, 講師 (80315176)
菅谷 文則  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10275175)
西田 一彦  関西大学, 工学部, 教授 (20067581)
根上 武仁  佐賀大学, 理工学部, 助手 (30325592)
キーワード土とん墓 / 吉野ヶ里墳丘墓 / 版築 / 締め固め / 盛土 / 黄土 / 時間効果
研究概要

中国・江南の良渚遺跡調査
昨年11月良渚遺跡群の一つの復元した祭壇基壇の調査を行った。
太湖周辺のとん墓調査
昨年5月に常熟土とん墓、11月に湖州土とん墓の現地調査を行った。土とん墓と異なり、巨石や様々な大きさの石を組み合わせて石室を構築しており、この石室土とん墓が日本の古墳に影響を及ぼしていると考えられる。
黄河流域の巨大版築遺跡調査
昨年5月に黄河流域の巨大版築遺跡の調査を行った。黄帝陵(西安の北)、鄭州の商城、殷虚、秦の阿房宮、漢の長安城、を現地調査し、構築土および自然堆積の黄土の採取、硬度計による貫入抵抗を測定した。黄土については室内で物理試験を行った。阿房宮基壇土にはCaCO_3が含まれており、これと異常な硬さとの関連性、強度の時間効果との関係を、現在調査中である。
版築による締め固め土の室内再現試験
吉野ケ里墳丘墓土に石灰や桐油を加えて土性を改良し、締め固めを行い、一軸圧縮強度を求めている。
版築土の時間効果特性に関する研究
吉野ヶ里墳丘墓土を締め固めて、所定の時間経過後の一面せん断試験を行って、せん断強度の時間効果を調べている。
日本・中国シンポジュウム「中国河姆渡(江南)の稲作文化と日本の稲作起源」開催調査
昨年5月に佐賀市でシンポジュウムを開催し、この中で「江南の土とん墓と吉野ケ里墳丘墓土における盛土構築技術の比較」について講演した。
研究のまとめと投稿
以下に示すように、学会講演会で5編口頭発表し、現在3編地盤工学会誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 甲斐大祐, 鬼塚克忠, 唐暁武, 陸江: "中国・江南地方の土とん墓の基本的な土質工学特性"平成12年度土木学会西部支部研究発表会. A216-A217 (2001)

  • [文献書誌] 陸江, 甲斐大祐, 鬼塚克忠, 唐暁武: "中国・江南土とん墓の構築技術に関する一考察"第36回地盤工学研究会発表会. 33-34 (2001)

  • [文献書誌] 陸江, 甲斐大祐, 鬼塚克忠, 唐暁武: "中国・江南地方の土とん墓の現場調査"土木学会第56回学術講演会講演概要集. 236-237 (2001)

  • [文献書誌] 甲斐大祐, 鬼塚克忠, 唐暁武, 陸江: "太湖地区の土とん墓の構築技術に関する研究"土木学会第56回学術講演会講演概要集. 238-239 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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