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2000 年度 実績報告書

移動体通信を利用した高精度の交通行動調査システム

研究課題

研究課題/領域番号 12450207
研究機関愛媛大学

研究代表者

朝倉 康夫  愛媛大学, 工学部, 教授 (80144319)

研究分担者 田名部 淳  (株)都市交通研究所, 主任研究員
羽藤 英二  愛媛大学, 工学部, 助手 (60304648)
キーワード交通行動調査 / 移動体通信 / PHS
研究概要

本研究は,移動体通信を援用して精度の高い交通行動データを収集するための新しい交通調査システムの開発を目的とする.今年度の具体的な研究目的は以下の2点である.(1)移動体通信システムの位置特定機能を用いた行動データ収集法の開発と誤差分析.PHSの位置特定サービスを利用して位置データを収集するとともに,周辺条件,移動速度,交通手段などが観測誤差に及ぼす影響を分析する.(2)位置特定データから行動データへの変換アルゴリズムの開発.移動体通信による連続した位置特定データから,トリップデータに変換するためのアルゴリズムを開発する.移動点と滞在点の識別,手段と経路の特定が主要な検討項目となる.
以下のことを具体的に行った.
(1)既存研究・手法の体系的整理:GPS,携帯電話,PHSなどの移動体通信技術による位置特定技術の現状,および移動体通信システムを用いた交通調査事例(交通行動に限定しない)について,わが国および諸外国の事例を収集するとともに,それらを体系的に整理した.あわせて,交通行動分析の立場から,行動データの収集に関する問題点を明らかにするために,文献・資料を収集して体系的に整理した.オーストラリアで開催された国際交通行動学会(IATBR)に出席し,行動データの収集とモデリングに関する最新の動向を調査するとともに,Prof.Taylorらから研究のレビューを受けた.
(2)パイロット調査の実施と誤差分析:移動体通信システムの位置特定機能を用いた行動データ収集法を開発するための基礎的データを得ることを目的とした少数サンプルのパイロット調査を実施する.位置データの真値を取るために,被験者として学生アルバイトを雇用し,都市内の様々な場所で活動した際のデータを取得した.PHSの位置特定サービスを利用して位置データを収集するとともに,周辺条件,移動速度,交通手段などが観測誤差に及ぼす影響を統計的に分析した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hato,E.and Asakura,Y.: "New approach for collection activity diary using mobile communication systems."Transportation Research Board Anual Meeting in Washington DC. 18 (2001)

  • [文献書誌] Asakura,Y.,Hato E.and Kashiwadani,M.: "Monitoring Traveller's Route Choice Behaviour Using Mobile Phone System"Proc.8th EWGT in Rome. 483-486 (2000)

  • [文献書誌] Asakura,Y.and Hato,E.: "Analysis of Travel Behaviour using Positioning Function of Mobile Communication Devices"Proceedings of 9th IATBR in Gold Coast. Vol.7,. 16 (2000)

  • [文献書誌] 朝倉康夫,羽藤英二,大藤武彦,田名部淳.: "PHSによる位置情報を用いた交通行動調査手法"土木学会論文集. 635号. 95-104 (2000)

  • [文献書誌] 羽藤英二,朝倉康夫.: "時空間アクティビティデータ収集のための移動体通信システムの有効性に関する基礎的研究"交通工学. Vol35,No.4. 19-28 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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