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2000 年度 実績報告書

衛星リモートセンシングによる東アジア沿岸域環境汚染の実態解析

研究課題

研究課題/領域番号 12450209
研究機関北海道大学

研究代表者

太田 幸雄  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00100058)

研究分担者 山形 定  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80220242)
村尾 直人  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00190869)
キーワード衛星リモートセンシング / 東アジア沿岸域 / 環境汚染 / 大気エアロゾルの光学的厚さ / 単一散乱アルベド / 海面反射率 / 放射輝度 / 大気混濁係数
研究概要

長崎県五島列島福江島において、春季および夏季に、サンフォトメータによる直達日射観測からの大気エアロゾルの光学的厚さの測定と、粒径2μ以下の微小エアロゾルについての積分型散乱計による散乱係数測定、吸収光度計による吸収係数の測定およびパーティクル・カウンターによる粒径分布測定を行った。また同時に大気エアロゾルをフィルター上に捕集し、化学成分分析を行った。なおそれ以外の時期については、自動測定システムに切り換え、現地の協力者に機器の管理を依頼し、平成14年春までの予定で観測を継続中である。
以上の観測結果に基づき、まず化学成分分析結果から土壌粒子および海塩粒子の濃度を算出し、粒径2μm以上の粗大エアロゾルの散乱係数及び吸収係数を算出した。これらの値と実測した微小エアロゾルの散乱係数および吸収係数とを合わせて、各々の時期における福江島周辺海域の大気エアロゾルの単一散乱アルベドを決定した。次に、人工衛星TerraのMODISセンサーによる放射輝度測定値を用い、その日の直達日射の同時観測から得られたエアロゾルの光学的厚さと単一散乱アルベド値を与えて放射伝達方程式を解くことにより、福江島周辺海域の海面反射率(波長0.53μmで2.2〜2.4%)を求めた。さらにこの海面反射率を用い、平成12年5月5日のMODISセンサーによる輝度測定値を用いて、放射伝達方程式を解くことにより、大気エアロゾルの波長1μmでの光学的厚さである大気混濁係数の東シナ海海域での広域分布を求めた。その結果、春季の東シナ海沖合の大気混濁係数は0.04〜0.12であるが、朝鮮半島沿岸では0.12〜0.30、中国大陸沿岸では0.12〜0.20という高い値が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hiroshi Kobayashi: "Radiative transfer model for satellite remote sensing of ocean colors in coastal zones"Journal of Global Environment Engineering. Vol.6. 13-31 (2000)

  • [文献書誌] 太田幸雄: "微小粒子の気候への影響"空気清浄. 第38巻3号. 2-8 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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