研究課題/領域番号 |
12450214
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
小野 芳朗 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (50152541)
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研究分担者 |
加藤 敏朗 新日本製鐵(株), 技術開発本部・先端技術研究所, 主任研究員
河原 長美 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (90093228)
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キーワード | Cryptosporidium / オーシスト / スポロゾイト / 培養細胞 / ELISA法 / 脱嚢能 / 消毒 / 紫外線 |
研究概要 |
Cryptosporidiumはオーシストと呼ばれる殻に包まれた状態で存在するため、塩素消毒による不活性化が困難とされている。消毒の効果を評価するためめ検査技術においては、Cryptosporidiumの生死を判別するだけではなく、感染性の有無を評価することが重要となってくる。そこで、培養細胞にCryptosporidiumを感染させ、細胞内で増殖したオーシストをELISA検出し、感染性を定量評価する方法を検討した。また、スポロゾイトについてもELISA検出して、オーシストの脱嚢能を評価した。その方法を用いて紫外線処理したCryptosporidiumの不活性化を検査した。まず、10^2〜10^4個の範囲でオーシストを植種した時の、細胞表面に接着したスポロゾイトをFixed cell-ELISA法を用いて検出した。生きたオーシストを植種したときには植種濃度依存的な吸光度の変化がみられたが、熱処理によって死滅したオーシストでは、吸光度の増加はみられなかった。また、後培養で増殖したオーシストをLiving cell-ELISA法を用いて検出した。生きたオーシストを植種したときには植種濃度依存的な吸光度の変化がみられたが、熱処理によって死滅したオーシストでは、吸光度の増加はみられなかった。これよりLiving cell-ELISA法によって感染能を有したオーシストの数を反映した検出結果を得られると考えられた。 紫外線を照射したオーシストについて、Fixed cell-ELISAで検出したスポロゾイトの生残率は低下しなかったが、Living cell-ELISAで検出したオーシストの生残率は紫外線照射量に応じて低下した。これより、紫外線処理したCryptosporidiummは脱嚢できるが、宿主細胞内で増殖できないことが示唆された。
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