研究課題/領域番号 |
12450233
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
梅干野 晁 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (50108213)
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研究分担者 |
山村 真司 (株)日建設計, 環境計画室, 研究員
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キーワード | 屋外空間 / 屋外熱環境 / 熱収支シミュレーション / 気流シミュレーション / 熱収支・気流連成シミュレーション / 設計支援手法 / 3D CAD / 屋外空間デザイン |
研究概要 |
1.設計実務ベースでの使用に耐えうる対話型形式の支援・評価ツールの構築:空間形状のCADベース入力、予測評価結果のプレゼンテーション〜設計へのフィードバックを目的として、既存のCADをベースにした3次元ベクターデータによる入力システムの開発、既存グラフィックルーチンを改良して3次元CADへのフィードバックを行う支援システムの構築を行った。設計者に対して分かり易くインパクトのある対話型支援システム構築のために、CADデータベース、グラフィックベースでやり取りが出来るシステムを開発した。 2.3D-CADを用いた全表面温度の予測手法の詳細検討:3D-CADを用いた全表面温度の予測手法について、予測精度の向上に資するため、空間構成要素の熱的扱いに関する具体的検討を行った。樹木形状及び葉密度に関して、3D-CADデータとして扱い、その空間分布を明らかにした。また、建物の表面温度の再現性に関する検討を行い、問題となる個所の扱い及び解決方法を示した。 3.実際の建築計画や熱環境対策の検討プロジェクトに本支援・評価手法を適用:本支援・評価手法を実際の建築計画に適用し、熱的に良好な屋外空間デザインの提案を行った。また、3D-CADベースの予測評価システムを用い、行政と共同で熱環境対策に有効な手法の検討を行った結果、有効な熱環境対策の定量化を実現した。これより、設計支援ツールとしてのみならず、行政ツールとしての可能性・有効性も確認した。
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