研究分担者 |
井上 隆 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (30151608)
宇田川 光弘 工学院大学, 工学部, 教授 (00133314)
石野 久彌 東京都立大学, 工学部, 教授 (80150267)
永村 一雄 大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (60138972)
上谷 芳昭 福山大学, 工学部, 助教授 (00258302)
|
研究概要 |
(1)京都大学屋上における気象データ観測システムの整備と調整をおこなった。まず,照度,日射センサの校正をおこない,データ精度の向上につとめた。照度と日射量の直射成分については,太陽追尾装置の導入によって測定を自動化し,曇天日においても太陽追尾が可能になったことによりデータ精度を向上させた。またデータ収録・処理システムを導入して収録・処理の効率化・高速化をはかった。平成12年9月から水平面グローバル,拡散,直射成分,4方位鉛直面グローバル成分の昼光・日射データを中心に,細かな時間変動まで検討可能な1分間隔気象データ観測を開始している。天空輝度分布および天空放射輝度分布に関しては,145天空要素について輝度および放射輝度測定をおこなって分布を15分間隔で記録するシステムを導入して観測を開始した。これらデータを共同研究者に配布し研究利用が開始されている。 (2)一方,研究打ち合わせ会議を開催して1)気象データモデル構築,2)設備システム運転制御と気象データ,3)気象データ予測や推定,に関する研究をテーマに情報交換,研究を行った。1)では気象データ時系列モデルの特性と地表面物理特性とを関連づける手法を検討した。また天空輝度分布について既往モデルを実測データによって検証し,昼光日射指標による既往分類モデルタイプ推定を試みた。天空放射輝度分布については既往輝度分布モデルの適用を試み,一方でモデル簡易化をはかった。2)では空調制御,採光のためのブラインド制御,自然換気制御において必要とされる気象データ精度について検討を行い,シミュレーション時間間隔の影響を調べた。3)に関しては人工衛星画像データによる天空輝度分布のリアルタイム推定,天気予報を利用した気温予測の研究を行った。
|