研究課題/領域番号 |
12450238
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
安藤 正雄 千葉大学, 工学部, 講師 (80110287)
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研究分担者 |
野城 智也 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30239743)
金多 隆 京都大学, 大学院・工学研究科, 講師 (10301243)
古阪 秀三 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60109030)
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キーワード | PM / CM / ファサード・エンジニアリング / ダブル・スキン・ファサード / コア・コンピテンス / 日本型マネジメント・システム |
研究概要 |
低成長時代においては、発注者の責任が重要視されると同時に、それらを支援するコンサルタントの役割が重要になる。そこで、本年度は海外におけるCMの標準約款を分析し、発注者とCMrの責任のあり方を分析するとともに、今ヨーロッパに出現しつつある専門コンサルタント、ファサード・エンジニアの成立と業態について調査を行った。 CM標準約款については、AIAのCM関連標準約款4方式(ピュアCM方式、リスクテイク型CM方式ほか2方式)からマネージメント記述素DBを抽出し、このDBから発注方式ごとに発注者、CMr、設計者、施工者の責任分担を明らかにしたマネジメント活動を自動出力する見通しを得た。 ファサード・エンジニアリングの調査からは、ヨーロッパではLCC低減、環境負荷低減という意図から発注者とファーサードエンジニアが意匠・構造設計者を跳び越して直接結びつく傾向が強いこと、ファサードエンジニアの登場は、新しいタイプのダブル・スキン・ファサード技術の出現に負うところが大きいこと、ファサード・エンジニアのコア・コンピテンスにおける環境エンジニアリングの比重が大きくなりつつあることがわかった。ファサード・エンジニアリングに関して、平成13年9月末から10月初旬にかけてイタリアにて実地調査を行った。 また、日本型PMの特徴と今後のあり方について、英国UMISTから共同研究者のピーター・モリス教授を招き(平成13年11月)、IPMCにて共同研究の成果を発表した。 以上の成果と関連して、平成14年2月、日本建築学会主催の建築生産パネル・ディスカッション「ストック時代の建築生産-その2:ストック市場へのアプローチ」を企画・開催した。
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