• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

液相法による電磁環境対策用Ba系電波吸収フェライト材料の合成

研究課題

研究課題/領域番号 12450269
研究機関岡山大学

研究代表者

吉尾 哲夫  岡山大学, 環境理工学部, 教授 (70032943)

研究分担者 藤井 達生  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10222259)
高田 潤  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60093259)
長江 正寛  岡山大学, 環境理工学部, 日本学術振興会特別研究員
キーワード電波障害 / ガラスセラミック法 / Y型Baフェライト / 電波吸収体
研究概要

本研究では,近年の各種情報通信機器の発達に伴い社会環境問題となりつつある,有害電波によって引き起こされる電波障害対策用としてのBa系電波吸収フェライト材料の合成法としてガラスセラミック法を適用し,従来のスピネル型フェライトに比べ,より高周波帯域で使用可能な六方晶Y型Ba-フェライトをガラスマトリックス中へ析出させる条件を新規に確立することを目的とした.主な結果を以下に示す.
まず,目的とする結晶が析出するようガラス化範囲を決定し,均一な溶融ガラスを作製する条件を見い出した.ついで,ガラスの熱処理条件を選定することによってガラスマトリックス中に結晶を析出させ,Y型Ba-フェライトの析出に適した組成や熱処理条件の検討を行い,塩酸によってガラスマトリックスを除去することにより,自形を有したY型Ba-フェライト粒子を取り出すことに成功した.また,Y型Ba-フェライトはM型Baフェライトを核として成長することを見い出した.この結晶の電波吸収特性の測定からは,初期の目的通り高周波GHz帯域(≒7GHz)での吸収が確認された.また,これらの粒子はガラスセラミック法の特徴を利用した,熱処理条件による粒子形態の制御が可能であることも実証した,以上のように本研究は、ガラスセラミック法で高周波電波吸収材料として有用なY型Ba-フェライトを作製する条件を初めて明らかにした.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中西真: "プレセラミックス法によるN-Znフェライト/SiC系複合焼結体の作製と電磁波吸収特性"粉体および粉末冶金. 47巻・8号. 927-930 (2000)

  • [文献書誌] H.Tamai: "Corrosion Behavior of the Electroless Plated Aluminum Nitride in Hydrothermal Enviroment"Ceramic Transactions. 103. 491-501 (2000)

  • [文献書誌] M.Nagae: "Microstructure of Molybdenum Nitride Layer Formed by Nitriding of Molybdenum Metal"Journal of the American Ceramic Society. (in press).

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi