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2002 年度 実績報告書

液相法による電磁環境対策用Ba系電波吸収フェライト材料の合成

研究課題

研究課題/領域番号 12450269
研究機関岡山大学

研究代表者

吉尾 哲夫  岡山大学, 環境理工学部, 教授 (70032943)

研究分担者 藤井 達生  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10222259)
高田 潤  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60093259)
長江 正寛  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (60304341)
キーワード電波障害 / ガラスセラミック法 / Y型Baフェライト / 電波吸収体 / 固溶体
研究概要

本研究では,近年の各種情報通信機器の発達に伴い社会環境問題となりつつある有害電波によって引き起こされる電波障害対策用としてのBa系電波吸収フェライト材料の合成法としてガラスセラミック法を適用し,従来のスピネル型フェライトに比べ,より高周波帯域で使用可能な六方晶Y型Baフェライト(Ba_2M_2Fe_<12>O_<22>)をガラスマトリックス中へ析出させる条件を新規に確立することを目的とした.主な結果を以下に示す.
本年度は,2価の金属イオン(M^<2+>)成分としてZn,Ni,Coを選択し,目的とするY型Baフェライトの析出機構を詳細に検討するとともに,Zn-Co系におけるY型Baフェライト固溶体の作製を試みた.M=Zn系では,低温で析出するM型BaフェライトがZnを含む液相と反応することによりY型Baフェライトが析出することを明らかにした.一方,M=Ni素では,ガラス化の際にスピネル型フェライトが生成しやすいため,M型Baフェライトと反応する液相中のZn量が減少し,Y型Baフェライトの析出が著しく抑制されることが分かった.M=Zn-Co系でのY型Baフェライト固溶体(Ba_2Zn_<(2-X)>CO_XFe_<12>O_<22>)の作製を試みたところ,X=0〜2の全ての組成範囲で目的とする固溶体が得られることを見い出した.これらのY型Baフェライト固溶体の電波吸収特性の測定からは,約8〜9GHzの高周波帯域での吸収が確認され,置換量Xの変化によって連続的に吸収周波数がシフトすることが分かった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] N.Nomura: "Surface Modification of Dilute Mo-Ti Alloys by Gas Carburization"Proc.of International Conference on Processing & Manufacturing of Advanced Materials. (in press).

  • [文献書誌] T.Hidaka: "Influence of Multi-Step Internal Nitriding Condition upon Mechanical Properties of Dilute Mo-Ti Alloys"Proc. of International Conference on Processing & Manufacturing of Advanced Materials. (in press).

  • [文献書誌] 小田 耕平: "Oxidation of Boron Nitride Powder in Wet Oxygen"Journal of the Ceramic Society of Japan. 111・1. 81-82 (2003)

  • [文献書誌] 星加 哲志: "炭化処理を行ったモリブデン合金の硬さ分布"粉体および粉末冶金. 49. 32-36 (2002)

  • [文献書誌] 高田 潤: "プレセラミックス法によるフェライト系複合材料の作製と電波吸収特性"日本応用磁気学会誌. 26. 818-822 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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