研究課題/領域番号 |
12450297
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
大森 靖也 愛媛大学, 工学部, 教授 (10233280)
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研究分担者 |
小林 千悟 愛媛大学, 工学部, 助手 (10304651)
仲井 清眞 愛媛大学, 工学部, 助教授 (60038114)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 高機能合金 / 結晶学 / 透過電子顕微鏡 / 示差走査熱量計 / 非鉄合金 / 鉄基合金 / 磁性材料 / 速度論 |
研究概要 |
各種機能材料の結晶化過程や相変態及び時効過程を高分解能透過電子顕微鏡、示差走査熱量分析、高温顕微鏡、X線回折及び試料振動型磁化測定装置によって検討し、下記の研究成果を得た。 4.Pr-Fe-B及びNd-Fe-Cr-Bアモルファス薄帯の結晶化過程と磁気特性の関連の研究。 従来、検討されていた範囲より後期の過程における析出相の同定を行うとともに析出順序に関し新しい知見を得た。また、粗大なNd_2Fe_<23>B_3粒子がその中に微細なα-Fe粒子を含有するNd_2Fe_<14>B_2粒子に分解することにより大きな交換結合相互作用を生じて優れた永久磁石特性を発揮する機構を見つけた。 5.Al-Mg-Si合金の時効過程の研究。 Al-Mg_2Si擬2元合金の析出過程において、析出強化に最も影響するβ"相の同定には種々の説があったがAndersenのモデルが最も確からしいこと、またβ"相に続く析出相は棒状β'粒子とされていたが、そうではなく立方体状のβ粒子でβ'析出は更に遅れること、最後の生成する板状β粒子と母相の間に新しい結晶方位関係が存在することなどを見出した。 Fe-Ni-C合金ベイナイトの結晶学的研究 ベイナイト変態は拡散型の格子変化と続く格子不変せん断で生成するが、続く過程で表面の拡散機構による移動が生じることを確かめた。 6.nearβ型Ti合金やTi-Al系合金の相変態の研究。 α"マルテンサイト形成におよぼすωや変態前駆現象の影響、マッシブ変態や逆位相界面の形成のメカニズムなどにおいて新しい知見を得た。
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