• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

ガラス構造の不規則性と光機能との関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12450354
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

松岡 純  滋賀県立大学, 工学部, 助教授 (20238984)

研究分担者 吉田 智  滋賀県立大学, 工学部, 助手 (20275168)
キーワードガラス / 破壊 / シェリュプスキー法 / 内部エネルギー / ESR / E'欠陥 / 緩和 / 空隙度
研究概要

13年度は3年計画の研究の2年目であり,ガラス空隙度を測定手段としてのシェリュプスキー法の検討を12年度に本研究費で購入した装置により行うと共に,他の方法により空隙度に関係する物性評価を行った。また,これらの方法ではガラスを破砕し、破砕試料について測定を行うため,種々の雰囲気中で破砕を行いその影響を検討した。その際に破砕雰囲気として用いた溶媒中の水分量を測定するために,本年度研究費で購入したカールフィッシャー水分計を用いた。
シェリュプスキー法による測定では,シリカガラスおよびパイレックスガラスでは破砕直後の光透過率は40%以下であるがアニール(熱処理)により95%以上になるため空隙度が大きいこと,これに対しソーダ石灰ガラスではアニール(熱処理)による光透過率の上昇が10%以下であり空隙度が小さいことが判明した。また,パイレックスガラスは熱処理条件によっては処理時間と共に光透過率が減少し,これは分相の影響であること,およびその挙動からシェリュプスキー法はバルク試料に対する光透過測定に比べて分相に対する感度が非常に高いことが判明した。
シリカガラスについてはシェリュプスキー法による測定と平行して,ESRによるE'欠陥量の測定と溶解熱による内部エネルギー測定を行った。その結果,この両者とも破砕を不活性雰囲気中で行った方が水分存在下で行った場合よりも破砕による構造変化が大きいことが判明した。また緩和挙動の測定から、シェリュプスキー測定と内部エネルギーとは同じ緩和挙動であるが、E'欠陥量の緩和はこれらと異なることが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jun Matsuoka et al.: "Fracture-induced structural change in silica glass"Proceedings of the XIX^<th> International Congress on Glass. 2. 521-522 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi