研究概要 |
不斉炭素をもつ安価な原料としてL-リシン、L-グルタミン酸、(1S,2S)-(+)-2-アミノ-1-フェニル-1、3-プロパンジオール、(1R,2S)-(-)-ノルエフェドリン、ビシクロヘキサン誘導体に着目し新規なオイルゲル化剤を分子設計し合成した。合成した化合物は元素分析、核磁気共鳴スペクトル、ガスクロマトグラフ質量分析計(今回、備品として購入)などにより確認した。 合成した化合物について各種油類、有機溶剤に対するゲル化能を調べ、ゲル化するものについてはゲル化に必要な最小量を求めゲル化剤としての評価をした。また、ゲル化の機構を示差走査熱量計、透過型電子顕微鏡により調べた。 すでに筆者らによって開発された4種の代表的オイルゲル化剤と本プロジェクトで新たに開発したオイルゲル化剤を使って、種々の有機溶媒に電解質支持塩を溶かした溶液をゲル化し、ゲル電解質を作製した。作製したゲル電解質の伝導度を測定し、支持塩の種類、ゲル化剤の種類、各濃度、温度による伝導度の依存性を調べた。
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