研究概要 |
線状加熱作業に伴う物理現象のうち、加熱ガス炎から鋼板までの熱移動を理論的に解析する手法の開発を目的とし、 1.これまでの研究で開発した数値燃焼流動計算コードを衝突燃焼版の解析のために多段化学反応モデルを組み込めるよう拡張した。 2.開発した計算コードによりメタンガスによる点加熱時の熱流場を解析し,化学反応モデルの差異がガス温度場に与える影響を評価した。 3.三菱重工業(株)長崎研究所応用物理研究室所有のLIF計測装置を使用し、小型のメタントーチを用いた点加熱時のガス温度および鋼板内部温度の時間的・空間的変化を精密に測定した。 4.計算結果と実験結果を比較した結果,今回の実験対象の燃焼流場では,適切な設定をすれば多段化学反応モデルを用いずとも、1段反応モデルにより鋼板直近のガス温度場を十分推定できることが確認できた。
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