研究課題/領域番号 |
12450405
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大坪 英臣 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20011132)
|
研究分担者 |
鈴木 克幸 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教授 (10235939)
白山 晋 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10322067)
|
キーワード | 大型構造物 / マルチスケール解析 / 重合メッシュ解析 / ズーミング解析 / 大規模浮体構造物 / グローバルメッシュ / 非線形問題 / 有限要素法 |
研究概要 |
本年度は船舶および海洋構造物のマルチスケール解析のモデル作成の研究、グローバルローカル解析を練成させる重合メッシュ法を用いた解析手法によるズーミング解析の高精度化に重点をおいた。マルチスケール解析手法の高度化を実施することで大型構造物に適用でき、それが汎用的な手法を開発可能になるからである。また、重合メッシュ解析のスケールの大きくなるマルチスケール問題に対する有効性を検証し、ズーミング法による解析を行いその問題点を指摘し、追求のための研究を行なった。この手法を大規模浮体構造物に適用する場合に大きな問題になると考えられる異なる形状モデルを用いた混合解析に対して定式化と実装を行い良好な結果を得た。有限要素法を用いて大規模構造解析を行なう場合、まず全体解析を比較的大きなメッシュ分割で行いおよその挙動を把握し、詳細な情報を得たい場合には、詳細なメッシュ分割で解析するマルチスケール解析を実施する。重合メッシュ法はそのマルチスケール解析の一手法であり、グローバルメッシュに対してその内部を詳細に挙動把握する手法である。本年度はマルチスケール解析におけるこの重合メッシュ法を非線形問題に適用し、非線形な挙動をローカルメッシュ上の変位だけに持たせることによりグローバルメッシュを線形、ローカルメッシュを非線形解析する方法が可能であることを示した。この解析方法によりグローバルメッシュ・ローカルメッシュをともに非線形解析した場合と同等の結果を得る事ができることを提案した。また、有限要素解析のCAEシステムへの理想的な統合化に着手し、オブジェクト指向の思考法をいかに適用可能かを研究し提案した。(約 690字)
|