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2002 年度 実績報告書

光ファイバースコープによる水蒸気チャンバー界面のミクロ採油挙動の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 12450412
研究機関秋田大学

研究代表者

佐々木 久郎  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60178639)

キーワードオイルサンド / SAGD法 / スチームチャンバー / フアイバースコープ / ミクロ採油挙動 / エマルジョン / STARS / ストーンモデル
研究概要

重質油層およびオイルサンド層からの採油増進による原油生産は,21世紀の石油資源として重要であり,熱回収法であるSAGD法,とくに地表から水平坑井を掘削するサーフェイスSAGD法は重要な新技術と位置付けられている。
本研究では,平成12年度および13年度において得られたファイバースコープを用いたミクロ採油挙動の可視化実験結果のまとめを行い,物理モデルを用いたエマルジョン生成の定性的把握と,生成されたエマルジョンの性状に及ぼす水蒸気圧入条件の影響及びエマルジョンの水/油比,レオロジー特性について測定し,油層の性状(特に粘性)と水蒸気圧入条件(温度、圧力、流量)間との関連性について明らかにした。また,最終的なエマルジョン生成を含めた数値シミュレーション手法に関し,粘性流の相対浸透率などのエマルジョンの特性を数値的に決定する4種の濡れモデルを数値シミュレータ「STARS」に組み込むことで数値シミュレーション結果の比較検討を実施した。この結果,従来から問題とされてきた水蒸気チャンバーの上方人の成長速度の相違に関してintermediate3 stone 1を用いることで改良できることが明らかになった。この改良した数値モデルを用いて、これまでのSAGD法に関する縮小モデルを用いた実験結果とのヒストリマッチングを実施し,改良前との比較検討を実施した。また,SAGD法の改良生産プロセスであるSAGD-ISSLW法に関する解析を実施し,その増産メカニズムに関し,ミクロ的視点から説明できることがわかった。
本,研究成果は石油技術協会および米国タルサ市において開催された第13回採油増進に関わる国際会議などにおいて公表し,その内容を内外の研究者と議論した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 須貝圭一郎, 佐々木久郎他: "SAGD法における水蒸気チャンバーの3次元拡大挙動に関する数値シミュレーション"平成14年度石油技術協会春季講演会シンポジウム・個人講演要旨集(秋田,石油技術協会). 142 (2002)

  • [文献書誌] Kyuro Sasaki, Satoshi Akibayshi他: "Microscopic Visualization with High Resolution Optical-Fiber Scope at Steam Chamber Interface on Initial Stage of SAGD Process"Proc. of SPE/DOE Thirteenth Symposium On Improved Oil Recovery (Tulsa, USA, 2002, Society of Petroleum Engineers). SPE75241 (2002)

  • [文献書誌] 佐々木久郎他: "SAGD法によるビチューメン生産における3次元挙動に関する数値シミュレーション"平成15年度石油技術協会春季講演会シンポジウム・個人講演要旨集(秋田,石油技術協会). (印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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