研究課題/領域番号 |
12460016
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
久保田 尚浩 岡山大学, 農学部, 教授 (70033272)
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研究分担者 |
福田 文夫 岡山大学, 農学部, 助手 (60294443)
久保 康隆 岡山大学, 農学部, 助教授 (80167387)
片岡 郁雄 香川大学, 農学部, 教授 (60135548)
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キーワード | ブドウ / 着色促進 / 紫外光(UV) / ABA / アントシアニン / PAL活性 / PAL遺伝子 / 発光ダイオード(LED) |
研究概要 |
ブドウ'グローコールマン'、'カベルネソービニオン'および'メルロー'果皮のアントシアニン蓄積に及ぼす光強度の影響(UV-A域O〜1.1W・m^<-2>、可視域1〜l00μmol・m^<-2>・s^<-1>)を散乱光下でみたところ、いずれの品種も光強度の低下に伴ってアントシアニン含量が低下した。光強度に対する反応性は'グローコールマン'で高かった。人工光照射下では、いずれの品種も白色光および紫外光強度の上昇に伴ってアントシアニン含量が増加した。白色光照射では、100μmol・m^<-2>・s^<-1>までは照射強度の上昇に伴ってアントシアニン含量が増加した。紫外光照射では、'グローコールマン'では約1W・m^<-2>まではアントシアニンが急増したが、それ以上では逆に低下した。'カベルネソービニオン'と'メルロー'では約4W・m^<-2>まではアントシアニン含量が増加した。'グローコールマン'と'カベルネソービニオン'について、可視域におけるアントシアニン生成の反応スペクトルを青から遠赤までのLED光源を用いて調査したところ、両品種とも青色光に対する反応性が高かった。また、'グローコールマン'では赤〜遠赤色でも高い反応がみられた。 'ピオーネ'、'グローコールマン'および'マスカット・オブ・アレキサンドリアのPAL活性と遺伝子発現は果実発育に伴って急減し、ベレゾーン期にはほとんど検出されなかった。アントシアニンを蓄積しない'マスカット・オブ・アレキサンドリア'では成熟期にはPAL活性と遺伝子発現は検出限界レベルで推移したが、'ピオーネ'と'グローコールマン'ではアントシニン蓄積に伴ってPAL活性が増加し、これに平行して後者では3種、'前者では2種のPAL遺伝子のこ発現増加がみられた。ABA処理は'ピオーネ'と'グローコールマン'のアシトシアニン蓄積、PAL活性および遺伝子発現を顕著に促進した。
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