• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

高度好熱菌の遺伝子組換えシステムを利用した超好熱菌遺伝子機能の解析と利用

研究課題

研究課題/領域番号 12460038
研究機関筑波大学

研究代表者

星野 貴行  筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (80219170)

キーワードThermus thermophilus / Pyrococcus horikoshii / 発現ベクター / 分泌ベクター / α-amylase
研究概要

前年度に引き続き、Thermus thermophilusで強力に機能するS-layer遺伝子のプロモーターを利用した発現ベクターの開発を行った。S-layer遺伝子は、構造遺伝子の上流に、分泌シグナル、および細胞表層への結合シグナル領域を有しているので、これらを利用した外来遺伝子の分泌発現用ベクター、菌体表層でのdisplay型発現ベクターも併せて作製した。
これら3種の発現ベクターに、超好熱菌Pyrococcus horikoshii OT3株由来の6遺伝子を連結し、T.thermophilus HB27株での発現を試みた。その結果、菌体外への分泌や菌体表層での発現は認められず、すべての発現が菌体内でのみ認められた。しかし、それらの発現レベルは、従来型のベクターを用いた発現レベルと比較して著しく高いものであった。特に、これまで大腸菌では発現が全く認められていなかったα-mannosidase遺伝子が、T.thermophilusで効率的に発現することが認められた。また、aminopeptidase,endoglucanaseの2遺伝子についても、大腸菌での発現レベルを上回る高発現が確認された。
P.horikoshiiの遺伝子を対象とした場合には、分泌型ベクターを用いても菌体外への分泌発現が認められなかったので、菌体外酵素であることが知られているBacillus stearothermophilusのα-amylase遺伝子を上述の発現ベクターに連結し、T.thermophilusでの分泌発現の可否を検討した。その結果、S-layerのシグナルおよびα-amylaseのシグナルのいずれを用いた場合でも、α-amylaseの菌体外への分泌発現が認められた。これは、T.thermophilusにおける異種遺伝子の菌体外分泌発現の最初の成功例である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 星野 貴行: "組換えタンパク質生産法 III.枯草菌および関連細菌"学会出版センター. 26 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi