• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 研究成果報告書概要

高度好熱菌の遺伝子組換えシステムを利用した超好熱菌遺伝子機能の解析と利用

研究課題

研究課題/領域番号 12460038
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関筑波大学

研究代表者

星野 貴行  筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (80219170)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
キーワードThermus thermophilus / Pyrococcus horikos / 発現ベクター / 制限・修飾系 / アミノ酸生合成系遺伝子
研究概要

T. thermophilusの発現ベクターのプロモーターをより強力なものに置換することによって、P. horikoshii OT3株の各種の遺伝子を効率的に発現出来ることを明らかにした。特に、S-layer遺伝子のプロモーターを用いた場合には、3遺伝子について大腸菌での発現レベルを上回る活性が確認された。中でも、α-マンノシダーゼ遺伝子は、これまでは大腸菌では全く発現が認められていなかった遺伝子であり、これがT. thermophilusで発現されたことは特筆すべき成果である。
外来遺伝子の発現レベルのさらなる向上を目指して、ベクターの多コピー化を試みた。すでに得られていた多コピー型変異プラスミドpPP442mと従来の発現ベクターの全塩基配列を決定し、両者を比較したところ、pPP442mの多コピー化の原因は、レプリコン上流域へのゲノムDNA断片の挿入によるものであることが明らかとなった。そこで、この領域を発現ベクターに導入して、多コピー型発現ベクターpET-Pslpmを新たに創製した。なお、このベクターは大腸菌とのシャトルベクターとして作製された
ゲノムへの外来DNA組込み効率の改善を目指して、T. thermophilus HB27株の修飾酵素遺伝子をクローニングした。得られた遺伝子を大腸菌の発現系に導入することによって、in vitroでの供与DNAの修飾システムが確立され、外来DNAの組込みがより簡便に行えるようになった。
制限酵素と修飾酵素の遺伝子は、多くの微生物で並んで存在していることが報告されていたが、HB27株では修飾酵素遺伝子の近傍に制限酵素遺伝子は存在していなかった。HB8株では制限酵素遺伝子と修飾酵素遺伝子が隣接していたが、これらはThermus型とは異なり、比較的最近に遺伝子の水平伝播によって獲得されたものと推察された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 星野 貴行: "第III章 枯草菌および関連細菌"組換えタンパク質生産法(学会出版センター). 25 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Takehide Kosuge, Dai Gao, Takayuki Hoshino: "Analysis of the Methionine Biosynthetic Pathway in the Extremely Thermophilic Eubacterium Thermus thermophilus"J. Biosci. Bioeng. 90(3). 271-279 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] A.Wulandari, J.Miyazaki, N.Kobashi, M.Nishiyama, T.Hoshino, H.Yamane: "Characterization of Bacterial Homocitrate Synthase involved in Lysine Biosynthesis"FEBS Lett.. 522. 35-40 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Takehide Kosuge, Dai Gao and Takayuki Hoshino: "Analysis of the Methionine Biosynthetic Pathway in the Extremely Thermophilic Eubacterium Thermus thermophilus"J.Biosci.Bioeng.. 90(3). 271-279 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Asri Peni Wulandari, Junichi Miyazaki, Nobuyuki Kobayashi, Makoto Nishiyama, Takayuki Hoshino and Hisakazu Yamane: "Characteraization of Bacterial Homocitrate Synthase involved in Lysine Biosynthesis"FEBS Lett.. 522. 35-40 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Takayuki Hoshino: "Mrthodology for Recombinant Protein Production Bacillus subtilis and Related Bacteria"Center for Academic Publications Japan. 29-54 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 2004-04-14  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi