研究の初年度として、以下の内容を中心に予備的な研究調査を行った。 (1)戦後日本農政の展開過程(歴史的な経緯と流れ)を整理・概観すること。 ・政策理念・目的、政策手段の変化とそれらの時代背景 ・政策変化に伴う、農業予算とその構造の変化 (2)現行農業政策の仕組みと問題点を整理・分析すること。 ・政策目標と政策手段との対応関係 ・政策と政策間の相互依存・制約関係 ・現行農業政策の問題点、特に価格支持政策の自己矛盾や構造改善が進まないことの政策的な原因 ・中山間地農林業振興の課題と現行農業政策 (3)EUにおけるCAP改革と環境・農業政策の展開と現状を把握すること。 ・CAP改革の経緯 ・環境・農業政策の現状 ・EU諸国における環境保全型農業の取り組み (4)次年度現場調査のための準備 ・調査地域の選定及び調査項目、調査用紙、調査計画の作成
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