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2000 年度 実績報告書

学際研究に基づく世界の穀物需給長期予測

研究課題

研究課題/領域番号 12460098
研究機関鳥取大学

研究代表者

伊東 正一  鳥取大学, 農学部, 助教授 (30222425)

研究分担者 加古 敏之  神戸大学, 農学部, 教授 (00121533)
稲本 志良  京都大学, 農学部, 教授 (80026468)
津野 幸人  鳥取大学, 名誉教授 (00036287)
山本 太平  鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (00032102)
山路 永司  東京大学, 農学部, 教授 (10143405)
キーワード穀物 / 世界 / 需給 / 長期予測 / 学際研究
研究概要

本研究の初年度としてデータの整理とホームページによるデータの公開、GIS(地理情報システム)を活用した稲作地の潜在地の検索、他機関による長期予測の検索などを行った。これまでに整理したデータは米国農務省のPS&D Viewを利用し、コメ、コムギ、コーンに対する整理、及び分析を行った。近年の国際価格が非常に低迷していることから、価格の変化がこれまで続いてきた増産体制にどのように影響を与えるかについて資料収集した。世界各国の穀物需給関係のデータについてホームページ(http://worldfood.muses.tottori-u.ac.ip)で公開を始めた。
GISの利用においてはウィスコンシン大学のShunfu Hu博士との共同研究を進め、この中で現在は作付けされていないアメリカ中部における稲作の可能性を探った。一応の基本モデルが出来上がった。今後このモデルをさらによりきめ細かな作物の生育条件データを投入し、より高度なものを作成していく。
他機関による穀物需給の長期予測においては米国農務省のUSDA Agricultural Baseline Projections to 2010の内容について吟味した。モデルの構造はさらに詳しく調べなければならないが、2010年までの長期予測によると、穀物の価格は今後上昇し、生産も拡大する方向を示している。米国農務省の長期予測は米国で1996年農業法がスタートした際にも公表され、その見通しでは価格の高レベルでの安定的な推移を予測していた。しかし、現実にはその数年後に低迷し始めたという経緯がある。
今後、USDAの長期需給予測モデルにどのような欠陥があるか、どのような改善の可能性があるか、学際的インプットがどのような効果を上げられる課などを吟味していきたい。また、ホームページによるデータの公開は社会からのニーズも大きいので、データの更新とともに継続していく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 伊東正一: "新時代に入った世界のコメ需給(第10回):SBS米とアメリカの今年産予測"食糧振興. 68. 28-33 (2000)

  • [文献書誌] 伊東正一: "新時代に入った世界のコメ需給(第11回):コメ、コムギ、コーン三つ巴戦とアジアの農業、そして日本"食糧振興. 69. 22-27 (2000)

  • [文献書誌] 伊東正一: "食糧振興会叢書49号『世界の穀物統計』"全国食糧振興会. 522 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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