研究課題/領域番号 |
12460104
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 愼太郎 京都大学, 農学研究科, 教授 (20026602)
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研究分担者 |
西前 出 京都大学, 地球環境学堂, 助手 (80346098)
水野 啓 京都大学, 地球環境学堂, 助手 (10260613)
森 義昭 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (60026474)
守田 秀則 香川大学, 工学部, 助手 (60239663)
星野 敏 神戸大学, 農学研究科, 助教授 (60192738)
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キーワード | 広域行政圏 / 土地利用変化 / 国土数値情報 / マルチレベルモデル / ロジットモデル / ダイナミック・システム・モデル / 宅地化モデル |
研究概要 |
まず、今年度は、各自分担した研究テーマに対して下記実績を得た。 1.国土数値情報の1/10細分区画土地利用データを用いて、香川県における1987年から1997年の宅地化の構造を説明するモデルを二項ロジットモデルで構築した。説明変数としては、地形、地質、期首の人口、期首の土地利用に関する指標を用いて研究を進めた結果、宅地化はこれらの指標により比較的良い精度で推計可能であること、また期首の土地利用が重要な要因となっていることが明らかとなった。 2.マルチレベル・モデリング・アプローチによって、単層モデルよりも少数の指標から精度のより高いモデルを構築できるだけでなく、単層モデルでは捨象された地域特性を汲み上げることに成功した。農協のリーダーシップ、労働市場の展開水準、農業投資の水準、農村コミュニティの紐帯の強さなどの地域的要因が上位レベルから農地分布を規定している点が明らかになった。 3.台湾南部における灌概プロジェクト地域を対象にして、リモートセンシングデータを用いた画像解析を行い、土地利用変化を定量的に捉えるとともに、その変化をもたらした要因を明らかにした。さらに、これらの計測結果と要因分析に基づいて農地利用の変化を、農業内での土地利用変化と他用途への転用の二つに分けて捉え、それぞれに関するに関するダイナミック・システム・モデルの構築を試みた。 4.広域行政圏単位の土地利用変化分析結果を集大成した。 ついで、以上の今年度成果を含めてこれまでの3年間の研究成果を最終報告書としてとりまとめた。
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