研究課題/領域番号 |
12460115
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
長野 敏英 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (10012006)
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研究分担者 |
鈴木 邦雄 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (30018048)
小島 克己 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (80211895)
石田 朋靖 宇都宮大学, 農学部, 教授 (00159740)
吉野 邦彦 筑波大学, 社会工学系, 講師 (60182804)
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キーワード | メラルーカ / バイオ資源 / 酸性硫酸塩土壌 / 泥炭湿地 / 造林 / CO_2収支 |
研究概要 |
タイ・ナラチワのBacho泥炭地域(酸性硫酸塩土壌)および泥炭地域の周りに発達している浜堤上に生育しているMelaleuca cajuputiの現存量の測定を行った。各地域で平均的な大きさのMelaleuca cajuputi 2本を選び、地上部(茎・枝および葉)、地下部(根)を採集し、各部位の乾物重の測定、および葉面積、地上部・地下部の形態測定を行った。また、泥炭地域においては5mx5mのコドラート内の地上部を皆伐し、茎・枝および葉の乾物重および葉面積の調査を行った。 Melaleuca cajuputiの体内水分状態および成長速度を測定するために、茎直径の連続測定を開始した。茎の直径は長野らによって開発された渦電流素子を用いて行っている。Melaleuca cajuputiの茎・幹直径変化の計測はタイの研究フィールドおよび東京農業大学のガラス室で栽培されているMelaleuca cajuputi(水耕栽培および土耕栽培)を用いて測定を行っている。現在準備を進めているが、各種水分ストレス状態におけるMelaleuca cajuputiの生理特性(蒸散・光合成特性)を測定するための準備を行っている。 酸性硫酸塩土壌(ナラチワ・ナラチワ・To Daeng湿地)の荒廃地で、森林再生のための植栽試験を行った。この試験地は雨季に湛水するため、湛水ストレスを弱めるためにマウンドを作り、植栽試験を行った。次年度に植栽試験の結果を調査し、Al過剰を主とした土壌の強酸性化に伴うストレスと湛水ストレスを区別し、植栽樹種の酸性硫酸塩土壌への耐性を評価する予定である。
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