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2000 年度 実績報告書

食細胞内での細菌の生き残り戦略:ロドコッカス・エクイ病原性プラスミドの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12460140
研究機関北里大学

研究代表者

高井 伸二  北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (80137900)

研究分担者 斑目 広郎  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (20173768)
関崎 勉  農水省家畜衛試, 病原機能, 室長
角田 勤  北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (80317057)
キーワードRhodococcus equi / 病原性プラスミド / 細胞内寄生菌 / マクロファージ / 食菌抵抗性
研究概要

本研究の目的は病原性プラスミド上に存在する遺伝子の機能解析を行い、病原性プラスミドが生み出す食菌抵抗性・殺菌回避メカニズムを分子遺伝学的に明らかにしようとするものである。平成12年度には、ロドコッカス・エクイにおける遺伝子発現系の確立:潜在性プラスミドを利用したシャトルベクターの開発を試みた。
シャトルベクターを構築するためR.equiの菌株のうち約6.3kbpの潜在性プラスミドを保有するK56株のプラスミド(pK56)の全塩基配列を決定した。その結果pK56は6,436bpと1,213bpの2つのプラスミドを保有していることが判明した。その後の解析により6,436bpのサイズの塩基配列からローリングサークル型の複製様式をとるPseudomonas fulvaのRepproteinと相同性が高い領域が見つかり、この領域がpK56でもRepとして働き同様の複製様式をとることが予想された。次にpK56のRepliconと薬剤体制マーカーとして、クロラムフェニコール耐性のクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子(cat)をpUC19に組み込むことでシャトルベクターの構築を試み、R.equiプラスミド脱落株のエレクトロポーレーションによる形質転換操作を行った。その結果、クロラムフェニコール耐性の形質転換体が得られたものの、シャトルベクターはR.equi内で安定に維持されなかった。形質転換体より抽出されたプラスミドをシークエンスした結果により、シャトルベクターの一部と宿主染色体DNAの一部が置換していることが判明し、そのことからcatのプロモーターが機能していない可能性が考えられた。今回得られたシークエンスデータは今後のシャトルベクター構築のための有益な情報を提供する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takai,S., et al.: "Pathogenicity of Rhodococcus equi expressing a virulence-associated 20-kDa antigen in foals."Vet.Microbiol..

  • [文献書誌] Takai,S., et al.: "DNA sequence and comparison of virulence plasmids from Rhodococcus equi ATCC 33701 and 103."Infect.Immun..

  • [文献書誌] Mariotti,F,Cuteri,V,Takai,S: "Immunohistochemical Detection of Virulence-associated Rhodococcus equi Antigens in Pulmonary and Intestinal Lesions in Horses."J.Comp.Pathol..

  • [文献書誌] Takai,S. et al.: "Isolation of virulent Rhodococcus equi from native Japanese horses."Comp.Immun.Microbiol.Infect.Dis..

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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