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2002 年度 実績報告書

分子マーカーを利用したコムギ近縁種の遺伝資源としての変異の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12460143
研究機関京都大学

研究代表者

河原 太八  京都大学, 農学研究科, 助教授 (20115827)

研究分担者 森 直樹  神戸大学, 農学部, 助教授 (60230075)
安井 康夫  京都大学, 農学研究科, 助手 (70293917)
キーワード遺伝資源 / コムギ / コムギ近縁野生種 / 分子マーカー / アイソザイム / AFLP / マイクロサテライト / SINE配列
研究概要

1.森がムギ類近縁野生種の生態遺伝学的調査のため,6月7日から6月21日までトルコで調査を行なった。トルコ共和国のガジアンテップおよびカーラマンマラシユ近くの丘陵地帯において,コムギの祖先野生種の分布と頻度を調査した。
2.コムギ近縁種Aegilops caudataについて,河原がアイソザイムを使い種内の遺伝的変異を調査した。実験は完了したが,一部データの再確認を行なっているので,論文は未完成である。
3.森は栽培コムギのBゲノム親とされているAe. speltoidesの種内変異を明らかにし,四倍性コムギの起原を分子レベルで考察するため,78系統のAe. speltoidesからDNAを抽出し,葉緑体DNAのフィンガープリンティングを行った。この結果を159系統のT. dicoccoidesの葉緑体タイプと比較したところ,1)Ae. speltoidesはその種内の多様性が非常に大きい。2)トルコ南部のAe. speltoidesが野生エンマーコムギ(T. dicoccoides)の細胞質親であり,したがってBゲノム親である可能性が高いこと。の2点が明らかとなった。
4.安井が引き続き,コムギ・エギロプス属のSINE配列の解析を行なった。栽培コムギ(T. aestivum),タルホコムギ(Ae. tauschii)を対象にSINE配列のクローニングと塩基配列の決定を行ない,コムギSINEマーカーの開発を試みた。これまでに,120個のSINE配列をクローニングし,挿入部位の配列の特異性を調査した。また30個のSINEマーカーについてPCRプライマーを作成した。なおこれらのマーカーは,すべてコムギのナリ・テトラ系統を利用し,座乗染色体の決定を行なっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] OGIHARA Yasunari et al.: "Structural features of a wheat plastome as revealed by complete sequence of chloroplast DNA"Molecular Genetics and Genomics. 266. 740 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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