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2000 年度 実績報告書

腸管におけるKイオンの吸収分泌とその調節機序

研究課題

研究課題/領域番号 12470008
研究機関静岡県立大学

研究代表者

鈴木 裕一  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (50091707)

研究分担者 渡邊 敏行  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助手 (70315860)
キーワードKイオン吸収 / 一方向性フラックス / 能動輸送 / 回腸 / 小腸
研究概要

本研究の目的は、大腸におけるKイオンの吸収と分泌の細胞機序やその膜輸送分子実体をさらに明らかにするとともに、小腸にも同様のKイオンの吸収と分泌機序が存在することを確認する事である。今年度は主として小腸のK吸収について検討した。まず、マウス回腸のK吸収をUssing chamber系で測定した。一側にはKを、もう一側にはRbをそれぞれ含むリンゲル液を加え、反対側への流出速度より、一方向性フラックスを決定した。管腔側から漿膜側方向へのK(Rb)フラックスはその反対方向へのK(Rb)フラックスより大きかった。メジウムから重炭酸イオンを除いてもK(Rb)の正味の吸収は変化しなかった。代謝阻害剤は正味のK(Rb)吸収を抑制する傾向があった。Forskolinは正味のK(Rb)吸収を抑制した。以上のことから、小腸にK吸収機序があることが示唆された。その細胞メカニズム、cAMPによる調節機序に関しては今後さらに検討する予定である。次いで、in vivoの系で小腸K吸収につき方法論を含めて検討した。吸収速度を定量的に求める目的で、同時にポリエチレングリコール4000(PEG)を摂取させた。食事開始後4-5時間で、腸管を切りだし小腸各部位の内容物の水分含量、Na,K濃度を測定し、同部位でのPEG濃度との比を求めた。それより求めた腸管各部位でのKの吸収速度より、Kは胃で約半分ほど吸収され、残りは小腸上部で吸収されることが明らかになった。また、十二指腸部位での摂取量に匹敵する量のKが消化液として分泌されていることも明らかになった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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