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2000 年度 実績報告書

プロスタグランディンによる中枢神経系および内分泌系調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12470013
研究機関産業医科大学

研究代表者

澁谷 泉  産業医科大学, 医学部, 助教授 (50162649)

研究分担者 杉本 幸彦  京都大学, 薬学研究科, 助教授 (80243038)
上園 保仁  長崎大学, 医学部, 講師 (20213340)
上田 陽一  産業医科大学, 医学部, 教授 (10232745)
キーワードProstaglandin / Neuroendocrine cells / Endocrine cells / Patch clamp / Synaptic currents / Cytosolic Ca^<2+> / Pituitary gland / Adrenal medulla
研究概要

(1)視索上核ニューロンにおけるPG受容体の解析
シナプス前PG受容体の検索:ラットの視床下部のスライス標本を作製し、視床下部視索上核ニューロンの細胞体からシナプス電流を記録し、種々のPG受容体アゴニストならびにアンタゴニストの効果を測定した。この結果、PGE_2により抑制性シナプス後電流(IPSCs)の頻度の抑制が観察され、さらに、選択的EP_3アゴニストONO-AE-248はこの抑制効果に類似の作用を示したが、ONO-DI-004(EP_1)、ONO-AE1-257(EP_2)、ONO-AE1-329(EP_4)は著明な効果がなかった。
シナプス後PG受容体の検索:視索上核スライス標本をさらに酵素処理して、単離ニューロン標本を作製し、ホールセルパッチクランプ法を用いて、イオン電流に対するPG受容体アゴニストの効果を測定した。この結果、PGE_2,PGF_<2α>,ONO-AE1-329,FPアゴニストfluprostenolの4者により非選択性陽イオンチャネルの活性化が観察された。
(2)副腎髄質細胞におけるPG受容体の解析
牛副腎髄質細胞のCa^<2+>放出、および流入にはEP_1様の受容体が関与していた。
(3)下垂体中葉内分泌細胞におけるPG受容体の解析
ラット下垂体中葉細胞を単離して細胞内Ca^<2+>濃度([Ca^<2+>]_i)を測定したところ、PGE_2およびONO-AE-248により可逆的な[Ca^<2+>]_iの減少が観察された。
(4)Dorsal root ganglion(DRG)ニューロンにおけるPG受容体の解析
マウスDRGニューロンを単離して[Ca^<2+>]_iを測定したところ、PGE_2およびONO-AE1-257により可逆的な[Ca^<2+>]_iの増加が観察された。
(5)マウスに種々のEPアゴニスト、アンタゴニストを脳室内投与し、飲水量その他の行動の変化あるいはホルモンレベルの変化を観察したところ、4種のEPアゴニストは効果がなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shibuya,I.: "The regulatory mechanism of the neuronal activity of hypothalamic supraoptic neurons."Experimental Neurobilology. 9. 51-59 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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