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2002 年度 実績報告書

遺伝子欠損マウスにおけるアンチザイムの生物学的意義の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12470031
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

松藤 千弥  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50192753)

キーワードノックアウトマウス / アンチザイム / オルニチン脱炭酸酵素 / ポリアミン / 胎生致死 / Modifier gene / Minマウス / 腸管ポリープ
研究概要

1.昨年度までに、AZ1ホモ欠損体の表現型は遺伝背景の影響を受け、C57BL/6J(B6)と129/Svの混合背景では約50%の周産期部分致死、またB6へのbackcross背景では95%以上の胎生致死を示すことがわかっていた。本年度はB6と129/Svそれぞれへのbackcross系統のAZ1^<+/->(ヘテロ型)同士の交配から生まれるF1の遺伝子型を解析し、ホモ型が4分の1近く出生し、成長することを明らかにした。またB6系統のヘテロ型をBalb/cの野生型と交配し、得られたF1のヘテロ型同士を交配したところ、少なくとも期待頻度の2分の1のホモ型が得られることがわかった。以上のことから、AZ1のホモ型の致死に影響を与えるmodifier geneが存在し、B6型alleleのホモ接合体では致死が増強され、129/svとBalb/cはB6とは異なる型のalleleを持つと結論された。
2.新たにAZ1 alleleをpromoter-lessのloxP-NeoR-loxP-LacZ融合遺伝子で置換した相同組換え体ES細胞より2系統のノックアウトマウスを樹立した。これらのヘテロ接合体を、全身型Creリコンビナーゼ発現するトランスジェニックマウスと交配し、内在性AZ1プロモーターにLacZ遺伝子が接続した組換えalleleに変換した。遺伝子解析の結果、目的の組換えalleleを持つマウスが得られたが、胎児や出生後の組織X-Gal染色ではLacZの発現は確認できなかった。
3.癌抑制遺伝子APCに変異を持つMinマウスとAZ1ノックアウトマウスを交配し、腸管のポリープ発生に対するAZ1alleleの効果を検討した。現在までにMin^<+/->,AZ1^<+/+>(19匹)とMin^<+/->,AZ1^<+/->(22匹)の比較を行い、生後80〜90日の時点でMin^<+/->,AZ1^<+/->に小腸ポリープ発生の有意な増加が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hascilowicz, T: "Regulation of ornithine decarboxylase by antizymes and antizyme inhibitor in zebrafish (Danio rerio)"Biochimica et Biophysica. Acta. 1578(1-3). 21-28 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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