研究課題/領域番号 |
12470044
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中沼 安二 金沢大学, 医学部, 教授 (10115256)
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研究分担者 |
常山 幸一 金沢大学, 医学部, 助手 (10293341)
原田 憲一 金沢大学, 医学部, 講師 (30283112)
佐々木 素子 金沢大学, 医学部, 講師 (70225895)
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キーワード | 先天性肝線維症 / カロリ病 / 体染色体性劣性遺伝 / PCKラット / 細胞増殖 / アポトーシス / 肝内胆管 / TGF-βファミリー |
研究概要 |
人体材料と動物モデルPCKラットにより、先天性肝線維症(CHF)+カロリ病の発生プロセスとその病態を検討した。ヒトの症例は、学術誌、日本病理学会剖検輯報で報告されたCHF+カロリ病症例の肝組織を21例の肝組織を収集した。CHF+カロリ病の肝内胆管病変(遺残胆管板を含む)でのアポトーシス(TUNEL法)と細胞増殖(Ki67の免疫染色)を定量的に検討し、細胞動態の異常がこの疾患の背景にあることを明らかにした。分化・増殖に関連する分子(TGF-βスーパーファミリー、EGF等)やアポトーシス関連蛋白(Bcl-2ファミリー、Fas等)の異常な発現を免疫染色およびIn situ hybridization(ISH)法で明らかにした。 日本チャールズリバー社より入手したPCKラットおよび対照ラット(Sprague-Dawley)を金沢大学医学部附属動物実験施設でSPFで飼育し、随時、実験に用いている。胎児、新生児、成獣の肝組織を病理組織学的に検討し、胎生19日に既に胆管板の拡張がみられることを示した。出生前、出生後のラットの肝内胆管病変、特に胆管板の変化と胆管上皮の増殖、胆管内腔の拡張を、経時的、半定量的に明らかにした。次いで、摘出したPCKラット肝の肝内胆管に樹脂(Microfil Compound:MV-112)を注入し、型の如く肝実質を透徹し、その後胆管樹を実体顕微鏡下で観察した結果、胆管が分節状に拡張し、カロリ病に似ていることを明らかにした。
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