研究課題/領域番号 |
12470050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野江 和則 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (40002117)
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研究分担者 |
柳川 芳毅 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (20322852)
岩渕 和也 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (20184898)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | NK-T細胞 / 自己免疫 / サイトカイン / Th1とTh2 / CD8分子 / 同系MLR |
研究概要 |
1.前年度でNK-T細胞の直接前駆細胞をZAP-70ノックアウトマウス、RAGノックアウトマウス胸腺内に同定し、報告した。前駆細胞はNK1.1^+ CD3^-で、これらをin vitroでNK-T細胞内に分化させることに成功しているが、今年度はMHCクラスI拘束性TCRトランスジェニックマウス(2C)を用い、NK-T細胞分化を解析した。これらのマウスで分化するNK-T細胞は、MHCクラスI分子によって異なる表現形、機能を持つことを初めて明らかにし、報告した。特に、CD8鎖(αα、αβ)の違い、IFN-γ産生能などから、これらNK-T細胞はTh1タイプの自己免疫疾患と関係することが示唆された。 2.同系混合リンパ球反応(MLR)の系で、CD8^+T細胞が主として反応する細胞であること、さらにNK-T細胞が自己APCに対して増殖反応を示すことを初めて明らかにした(論文投稿中)。 3.NK-T細胞の分化に胸腺髄質上皮細胞とのcognate interactionが重要な役割を果たすことを発見し、報告した。 4.NZ系自己免疫マウスで、加齢とともにNK-T細胞が減少し、この減少には自己抗体が関与する結果を得た。また、lpr系自己免疫マウスでは、NK-T細胞の減少が認められないことを明らかにした(論文投稿中)。 5.実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)をperoxisome proliferator-activated receptor-γのアゴニスにより抑制する新しい治療法を開発し、報告した。
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