研究課題/領域番号 |
12470055
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹田 潤二 大阪大学, 先端科学技術共同研究センター, 教授 (50163407)
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研究分担者 |
近藤 玄 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40243258)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | LCB2遺伝子 / Cre / loxP / Tリンパ球 / コンディシナルジーンターゲティング / スフィンゴ脂質 / キメラマウス / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
生体内でのスフィンゴ脂質の役割を解析するためにコンディショナルターゲティング法によりスフィンゴ脂質生合成の最初のステップを破壊した。 1.表皮特異的スフィンゴ脂質欠損マウス作製 表皮は他の臓器と異なり、セラミドを中心としたスフィンゴ脂質に富んでいる。そのスフィンゴ脂質は、表皮バリヤーとして重要であることが示唆されているが、直接的な証拠は存在しない。そこで、スフィンゴ脂質生合成の最初のステップであるserineとpalmitoilCoAの縮合反応を触媒するSerine-palmitoil transferaseをコードとする遺伝子LCB2のエクソンにIoxP配列が挿入されたマウスを作製した。そのマウスは離乳時に死亡し、電顕で顆粒層でみられるlamellar granuleの中の層構造が完壁に消失していることが判明した。さらに質量分析を施行したところ、スフィンゴ脂質のプロファイルが劇的に変化していることも判明した。 2.スフィンゴ脂質欠損Tリンパ球を解析するためLCBfloxマウスとLck-Creマウスの交配 Tリンパ球特異的にLCB2遺伝子を破壊し、スフィンゴ脂質が欠損したTリンパ球を有するマウスを交配により樹立した。胸腺を解析すると、CD4^+、CD8^+シングルポジティブ細胞が極端に減少していたので、スフィンゴ脂質が胸腺内の選択に重要な役割をはたしていることが判明した。一方、マイクロドメインの消滅は認められず、マイクロドメインに集積する膜タンパク質が観察された。
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