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2002 年度 実績報告書

多胎児への虐待予防・障害児の発生状況からみた地域育児支援システム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12470095
研究機関京都大学

研究代表者

横山 美江  京都大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (50197688)

研究分担者 村嶋 幸代  東京大学, 大学院・医療系研究科, 教授 (60123204)
キーワード双子 / 三つ子 / 母親 / 育児 / 多胎児の母親教室
研究概要

多胎児家庭は,単胎児家庭に比べ単に子どもの数が多いというだけではなく,多胎児家庭特有の問題を複数抱えている。本研究では,多胎児家庭の問題点を概説することから,効果的な支援について検討した。
1)多胎妊娠中は単胎妊娠と異なり,出産後の育児についてイメージーしにくいため,不安が非常に強い。そのため,妊娠中から実際に多胎児を養育している親たちの体験談をきくことや不安な気持ちを話し合うことが大切であり,かつ多胎児を養育するために必要な育児知識ならびに利用可能な社会資源に関しての情報も必要である。そのための場として,多胎児の母親教室は有用である。
2)双子では約50%,三つ子では約95%が低出生体重児として出生する。このように低体重で出生した児は母乳の飲みも悪く,育てにくい子として母親に認識されやすいため,多胎児の専門的知識を持つ者が新生児訪問をする必要がある。
3)多胎児は障害児の発生率が高く,かつ1組中複数の児が障害をかかえる危険性も高い。このような障害児のいる双子の母親は,障害児のいない母親に比べ健康状態の悪化と重度の疲労感を訴えており,かつ重度の睡眠不足を訴えている。障害のある多胎児のいる家庭に対しては保健師の訪問,ヘルパーの派遣などサービスを効果的に提供できる地域ケアシステムの構築が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 横山美江 他: "単胎児家庭の比較からみた双子家庭における育児問題の分析"日本公衛誌. 49. 229-235 (2002)

  • [文献書誌] 横山美江: "多胎児家庭の問題点と支援の必要性"周産期医学. 32. 667-671 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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