研究課題/領域番号 |
12470119
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白鳥 康史 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70196624)
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研究分担者 |
小松 裕 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90301100)
金井 文彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (70334399)
松村 雅幸 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
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キーワード | HCV / TGF-β / Receptor / gel-shift assay / TIMP |
研究概要 |
各種細胞外マトリックスをいれたゲル内での肝細胞や各種類洞壁細胞の培養下における遺伝子導入による肝病態の制御機構の解明と肝線維化および分解における細胞内制御機構を明らかにした。 TGF-b1のプロモーター領域にCAT遺伝子をつないだreporter plasmid pHTD2を用いてHBVおよびHCVの15種類を発現するplasmidとco-infectionして解析した。この結果、HBx蛋白とHCV core蛋白が用量依存性にTGF-b1 promoterを活性化した。promoterの-376から-331が活性化に重要であった。gel-shift assayで、-398から-354の配列をもったHCV core蛋白とDNAとの結合バンドが見られた。現在、引き続きコラーゲン産生の制御機構を増殖に関連する細胞内シグナル伝達系とcollagengeneの発現レベルを解析し、線維化分解に重要なproteaseとその阻害作用を有するtissue inhibitor of metalloproteinase-1、-2(TIMP)の発現に関連する細胞内シグナル伝達系を明かにした。さらに、これら遺伝子発現に際して核内のretinoicacidに対する核内receptorであるRAR, RXRとcorepressor、coactivatorとcollagengene expressionとの関連を検討し、肝内におけるcollagen産生および分解の細胞内制御機構を解析している。
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