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2002 年度 実績報告書

原発性胆汁性肝硬変における標的分子の同定と胆管障害機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12470122
研究機関岡山大学

研究代表者

山本 和秀  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (90140491)

研究分担者 二宮 善文  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
キーワード原発性胆汁性肝硬変 / DNAマイクロアレイ / レーザーマイクロダイセクション / 胆管細胞
研究概要

平成12-13年度の検討から、laser capture microdissection (LCM)により胆管上皮細胞(BDE)を選択的に採取し、採取したBDEからメッセージの発現を検討することが可能であることが明らかとなった。さらに抽出したRNAをT7 RNA polymeraseによる線形増幅を行うことで、DNA Microarrayによる検討ができるまで増幅可能となった。
この方法の基礎実験として、10^3個と10^5個の肝細胞の遺伝子発現を比較すると、その相関は0.975と非常に高く、10^3個の細胞からのメッセージの解析が評価に値するものと考えられた。さらに増幅前後の遺伝子発現の検討では、その相関は0.739と良好であった。
正常、C型慢性肝炎及び原発性胆汁性肝硬変(PBC)の症例より胆管細胞10^3個を収集し、total RNAを抽出後、T7 RNAポリメラーゼを用いて増幅し、DNAマイクロアレイを用いて胆管細胞で発現されている遺伝子の解析を検討した。PBCのBDEでは正常肝のBDEに比し、多数の遺伝子が発現亢進していたが、この中の大多数のものはC型慢性肝炎のBDEにおいても発現が亢進しており、炎症に伴い発現亢進していると考えられた。しかし、一部の遺伝子はPBCのBDEのみにおいて発現が亢進しており、PBCの発症原因あるいは胆汁うっ滞に関わる遺伝子の可能性が示唆された。現在、PBCにおいて発現亢進している遺伝子について解析中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Matsumura S, et al.: "Comprehensive mapping of HLA-A0201-restricted CD8 T-cell epitopes on PDC-E2 in primary biliary cirrhosis"Hepatology. 36(5). 1125-1134 (2002)

  • [文献書誌] Yamamoto K, et al.: "A scoring system for primary biliary cirrhosis and its application for variant forms of autoimmune liver disease"J Gastroenterol. 38(1). 52-59 (2003)

  • [文献書誌] Terada R, et al.: "Stromal cell-derived factor-1 from biliary epithelial cells recruits CXCR4-positive cells : implications for inflammatory liver diseases"Lab Invest. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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