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2000 年度 実績報告書

遺伝子改変マウスを用いたARDS発症分子機序の解明及び治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 12470134
研究機関東京大学

研究代表者

長瀬 隆英  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (40208004)

研究分担者 魚住 尚紀  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70313096)
横溝 岳彦  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60302840)
栗原 裕基  熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (20221947)
石井 聡  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10300815)
キーワードARDS / LPS / CGRP
研究概要

ARDS(Adult Respiratory Distress Syndrome、成人呼吸促迫症候群)は、発症後短時間で肺水腫、低酸素血症を呈する急性呼吸不全が特徴であり、有効な治療薬はなく、死亡率が40-70%にも達する予後不良の疾患である。ARDSの発症機序には、サイトカインなど種々の炎症関連物質が複雑に関与している可能性が報告されているが、その分子機構は未だ明かではない。本研究では、発生工学的手法を応用し、炎症関連ペプチド及び脂質性メディエーターのARDS発症分子機序における重要性について検討する。特に、CGRP,PAFおよびエイコサノイド関連遺伝子の意義を明らかにする。
平成12年度:
<CGRP-KOマウスの作成、遺伝的背景純化>
CGRP-KOマウス(ホモ接合体)は、出産・発育異常を呈さず、生存個体が得られた。外見上、奇形は認められず、病態生理学的解析を施行しつつある。また遺伝的背景を均一にするため、C57BL/6マウスへのバッククロスを進めている。
<ARDSにおけるPAFR,cPLA_2,CGRP遺伝子発現の関与>
ARDSの主要な発症誘因は、1)敗血症、2)胃液(塩酸)誤嚥であり、本研究では、それぞれの実験的動物モデルを用いた(T.Nagase,J.Clin.Invest.1999)。遺伝子改変マウス各群およびコントロール(野生型)群に、1)エンドトキシン(LPS)及びzymosan(iv)投与、2)塩酸気管内投与などの処置を行い、生理学的、生化学的、免疫組織化学的、分子生物学的解析を施行した。PAFR,cPLA_2,CGRP各遺伝子発現とARDS発症について、各発症誘因別に評価・検討を加えた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Nagase et al: "Acute lung injury by sepsis and acid aspiration : a key role for cytosolic phospholipase A_<>"Nature Immunology. Vol.1・1. 42-46 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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