研究課題/領域番号 |
12470152
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
中野 赳 三重大学, 医学部, 教授 (60111879)
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研究分担者 |
鈴木 昇 三重大学, 医学部, 助教授 (00202135)
伊藤 正明 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (00223181)
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キーワード | ミオシンホスファターゼ / MYPT1 / MYPT2 / Proキナーゼ / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス |
研究概要 |
1.MYPT1ノックアウトマウスの作製 マウスMYPT1ゲノムDNAクローニング、ターゲットベクターの構築、相同組換えされたES細胞野クローニング、胚細胞へのES細胞の導入、仮親への移植といった一連の操作により、キメラマウスを得た。このキメラマウスと野生型マウスを交配して現在へテロマウスが誕生したところである。このヘテロマウスにおいては明らかなフェノタイプの変化は見られていない。今後、キメラマウスを交配させホモマウス作製を試みる予定である。また、成体になってから平滑筋特異的にMYPT1のコンディショナルノックアウトを検討する目的で、マウスMYPT1ゲノムにloxP配列を挿入したターゲットベクターの構築を行っている。 2.MYPT1ならびにMYPT2トランスジェニックマウスの作製 ヒトMYPT1cDNAに平滑筋αアクチンプロモーターをつなぎ合わせたベクターを構築し、マウス受精卵にマイクロインジェクションすることにより平滑筋に過剰発現させることの出来るMYPT1-TGマウスの作製を試みた。誕生したマウスの内、1系統がサザンならびにPCRにてTGマウスであることが確認された。現在まだpreliminaryな結果であるが、組織においてもMYPT1の発現が亢進していることがウェスタンブロットで確認された。今後さらに最低もう1系統作製し、それらのフェノタイプを検討する予定である。ヒトMYPT2cDNAにαミオシン重鎖プロモーターをつなぎ合わせたベクターを構築し、心筋特異的にMYPT2が発現されるTGマウスの作製も試みているが、現在サザンブロットならびにPCRにて陽性になる系統は得られておらず、さらにインジェクションを重ねてTGマウス作製を行っていく予定である。
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