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2001 年度 実績報告書

腸管出血性大腸菌の腸管粘膜付着を阻止するための粘膜ワクチン開発

研究課題

研究課題/領域番号 12470168
研究機関鹿児島大学

研究代表者

西 順一郎  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40295241)

研究分担者 武井 修治  鹿児島大学, 医学部・付属病院, 講師 (60175437)
吉永 正夫  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (10145469)
キーワード腸管出血性大腸菌 / 付着因子 / O157 / ワクチン
研究概要

腸管出血性大腸菌の付着関連因子Translocatcd intimin receptor(Tir)の解析に続いて、それと結合するintiminの遺伝子解析を行なった。対象は本県で分離されたEHEC90株(O157, 56株;O26, 19株;O111, 13株;O114, 1株;O86, 1株)。Intimin遺伝子の検出はPCR法を用い、サブタイプを検討するため、α,β,γ,δの型特異的PCRも検討した。またXho1, Ssp1を用いたPCR-RFLPで、遺伝子多型を調べ、Tir結合領域についてはシークエンスを行なった。Intimin遺伝子は、90株中89株が陽性(98.9%)。サブタイプは、O157の55株、O111すべてとO114がγ,O26かすべてβであった。PCR-RFLPによる遺伝子多型は、各O型別群ですべて同じパターンを示した。Tir結合領域のアミノ酸シークエンスは、各O型別群で異なる配列を示し、同じγタイプでも、O157とO111では違いか見られた。Tirとならんで、intiminにも多型性がみられ、両者の結合様式や親和性の多様性がみられることが示唆された。
一方新しい下痢原性大腸菌である腸管凝集付着性大腸菌(Enteroaggregative E.coli)の病原プラスミド上の新規遺伝子についても解析を開始している。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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