研究課題/領域番号 |
12470190
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
嶋田 守男 東邦大学, 医学部, 講師 (20196489)
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研究分担者 |
寺本 龍生 東邦大学, 医学部, 教授 (00146713)
船橋 公彦 東邦大学, 医学部, 講師 (90297698)
林 三進 東邦大学, 医学部, 教授 (50010252)
井上 優介 東京大学, 医科研部, 講師 (40232566)
吉川 宏起 東京大学, 医科研, 助教授 (10272494)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | MR / Contrast Agent / SPI0 / Lymph node / Metastases |
研究概要 |
(1)ファントム実験:動物実験で注入を行う造影剤(gadofluorine8,Gd-DTPA)の至適濃度の検討を行った。それぞれ、原液で使用するのが、一番よいということが分かった。gadofluorine8なら、原液は、50micromol/ml,Gd-DTPAなら、500micromol/mlの濃度である。 (2)VX2(繊維肉腫)を右大腿に移植を行った家兎(5匹)を用いたMRI実験 VX2家兎を用いて後足の足背に同濃度(50micromol/ml)のgadofluorine8とGd-DTPAを皮下注し間隙性MRリンパ管造影を行った。正常のリンパ節についての検討では、gadofluorine8とGd-DTPAは、ともに集積するが、gadofluorine8の方が遥かに造影持続時間が長く、2時間以上も造影時聞が続く。転移性のリンパ節については、Gd-DTPAは、ほとんど造影されないが、gadofluorine8では、早期より造影される。このことによって転移リンパ節については、gadofluorine8を用いることで転移と正常のリンパ節を鑑別することが可能であるという結論に達した。 (3)粘膜下SPI0投与MRI(直腸腫瘍)の検討:臨床症例を用いて、大腸内視鏡下(SPI0)粘膜下注射を行った。MRI造影剤(SPI0)の新たな消化管への適応のため、患者にインフォームドコンセントを行って検査をした。内視鏡下で、SPI0を0.5mlずつ腫瘍のまわり4箇所に注射を行なった。濃度は、40micromolFe/mlから60micromolFe/ml、撮像シークエンスFFE、とFSE(T2,Proton)を用いた。造影前の画像と比較して、転移傍直腸リンパ節には、SPI0の造影効果は、認めなかった。一方正常傍直腸リンパ節は、SPI0の造影効果を認めた。現段階では、症例数が5例と少なく更なる検討が必要である。
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