研究課題/領域番号 |
12470209
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤田 敏郎 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (10114125)
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研究分担者 |
下沢 達雄 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90231365)
高橋 克敏 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00292863)
要 伸也 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60224581)
長瀬 美樹 東京大学, 医学部・附属病院, 客員研究員
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キーワード | LOX-1 / oxidized LDL / Dahl Rat / PRARγ / Redox / Diahetes / flk-1 / tie2 |
研究概要 |
(1)LOX-1トランスジェニック動物の作出: 平成12年度研究に引き続き、内皮特異的発現のためヒトLOX-1cDNAをflk-1プロモーターに結合した組換え遺伝子を導入したトランスジェニックラット樹立を試みた。具体的には、尾のゲノムDNAを用いたsouthern blot法でヒトLOX-1遺伝子導入を確認し、導入コピー数が多いと考えられた2系統を選択、維持し、ラット腎臓におけるLOX-1発現を、作製した抗LOX-1抗体でウエスタン解析したが、予想に反してLOX-1の構成的発現は認められなかった。そこで、新たにTIE2プロモーター(エンハンサーを含む)を有するベクターを入手し(Schlaeger TM, Proc Nat Acid Sci USA 1997, 94 : 3058-3063)、ラットLOX-1 cDNAを結合したベクターを作製中である。 (2)腎障害モデルにおけるLOX-1発現の解析: Dahl Sラットは食塩負荷により高血圧、腎障害をきたす食塩感受性高血圧モデル動物である。このモデル動物の食塩負荷時の腎臓におけるLOX-1発現亢進を含硫アミノ酸であるタウリンが抑制し、蛋白尿や心肥大も同時に抑制されることが観察され、腎障害の進展過程におけるLOX-1が何らかの役割を果たす可能性がこの実験系でも示唆された。
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