研究分担者 |
西郷 健一 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (60323424)
和田 佑一 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (10282485)
浅野 武秀 千葉大学, 医学部, 講師 (80143311)
宮内 英聡 千葉大学, 医学部・附属病院, 医員
松井 芳文 千葉大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究概要 |
1.軟骨細胞,膵島の混合培養:ハムスターの骨端軟骨を採取,コラゲナーゼ処理にて軟骨細胞を分離,培養した.In vitroでの増殖,重層構造,繊維芽軟骨形成が得られることを確認した.次に,拒絶反応の起こることが確認されているDAラットからLewisラットへの同種移植を想定し,DAラット膵よりコラゲナーゼ消化,Euro-Ficoll比重遠心法にて分離した膵島と,Lewisラットの膝関節よりコラゲナーゼ消化法にて分離した軟骨細胞を混合培養した.膵島形態は保たれ,インスリン分泌も培養後3週間良好に保たれた. 2.Gene Gunを用いた膵島への遺伝子導入:non-viralの遺伝子導入法であるgene gen(Helios^<TM> Gene Gun(BIO-RAD))を用いて,膵島への遺伝子導入につき検討した.Beagle犬より分離した膵島を用い,plasmid pCMS-EGFP(CLONTECH)を導入した.遺伝子発現は蛍光を発する細胞の比率でcountした.1.6μm径の金粒子を200psiの発射圧で施行したときに,約20%の高導入効率が得られた. 3.独自の膵島凍結保存法の開発:独自のバッグ大量凍結保存法を考案した.Beagle犬膵島を骨髄移植に臨床応用されているCP-1液(極東製薬工業)を用いて,バッグ(Cryogenic storage container,CPL99,CharterMed Inc.)に封入し,Program freezer(Cryomed Model 1010)にて緩速凍結した.解凍後の膵島は良好な形態を示し,インスリン分泌能も良好であった(Static incubation:Stimulation Index2.3).
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