研究課題/領域番号 |
12470239
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮川 周士 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90273648)
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研究分担者 |
村上 博 日本動物工学研究所, 研究員
岡部 勝 大阪大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (30089875)
白倉 良太 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00116047)
福田 大輔 ニプロ株式会社, 研究員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | DAF / C1-INH / 補体制御因子 / ブタ血管内皮 / CHO細胞 / HSV-gC1 |
研究概要 |
DAF及びC1 esterase inhibitor (C1-INH) の様々なformの検討 Short consensus repeats(SCR)1を欠失させたDAF(d-SCR1-DAF)及びSCR2-3-4を2つ連結させたDAF(double-DAF)、また、C1-INHは6種類の様々な領域を欠失させたformを構築した。これらをCHO細胞に遺伝子導入し、LDH assay及び補体沈着量の測定により補体抑制機能を検討した。 結果は、1.d-SCR1-DAF及びdouble-DAFは正常にCHO細胞上に発現した。2.C1-INHは1-99アミノ酸を欠失させたform(d-1-99AA-C1-INH)のみがCHO細胞上に発現した。3.double-DAFはd-SCR1-DAFと比べ効果的に補体の活性化を抑制した。4.double-DAFはC3の沈着を抑制し、d-1-99AA-C1-INHはC4の沈着を抑制した。 double-DAFはさらなる補体の活性化の抑制に、また、d-1-99AA-C1-INHはC4の沈着の抑制に有効であった。 HSV-Iによる補体制御作用の検討 HSV-gC1をCHO cellおよびブタ血管内皮細胞(SEC)に遺伝子導入し,安定発現株を得た。 HSV-gC1は予想されたサイズでSECおよびCHO cellの細胞表面上に発現することが示された。LDH assayの結果では、SECに発現させた場合HSV-gC1の細胞傷害抑制効果は20-50%で、80-95%のDAFに比べて低いが有意に補体抑制効果を示した。CHO cellでの結果はSECの場合と若干異なり、いくつかの血清でむしろ補体反応を活性化する傾向が見られた。これらのヒト血清をウェスタンブロットにて解析したところHSV-gC1に対する抗体反応が陽性であることが示された。
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