研究課題/領域番号 |
12470252
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
窪田 敬一 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70260388)
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研究分担者 |
多賀谷 信美 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50275749)
板倉 弘重 茨城キリスト教大学, 生活科学部, 教授 (20010366)
幕内 雅敏 東京大学, 医学部・附属病院・肝胆膵・移植人工臓器外科, 教授 (60114641)
六角 丘 獨協医科大学, 医学部, 助手 (60326907)
佐久間 敦 獨協医科大学, 医学部, 講師 (40205795)
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キーワード | 生体肝移植 / 動脈硬化 / コレステロール胆石 / apoE / CETP |
研究概要 |
平成13年度、東京大学医学部附属病院で39例、獨協医科大学病院で2例、合計41例の成人に対し、生体肝移植を施行した。東京大学医学部附属病院にて施行された2例を除いた39例が生存中であり、経過観察している(平成14年2月28日現在)。プロトコールに従い、生存39例中36組のドナーとレシピエントの血液を採取するとともに、レシピエントに対し身長、体重、血圧などのデータを蓄積している。また、生体肝移植後の栄養状態には移植したグラフト肝の機能の回復の程度が大きく関与する。移植肝はドナーの残肝よりも早く標準肝容量まで回復することが知られているが、臨床上は移植後に腹水や高ビリルビン血症が遷延することをしばしば経験し、肝機能の回復は見かけ上の容量の回復より遅れることが示唆される。lecithine : cholesterol acyltransferase (LCAT)は肝機能を良く反映する因子として知られているが、この変化を術後フォローすることでどのようにグラフト肝機能が回復してくるかを検討している。 コレステロール胆石患者と正常人で胆汁への脂質排泄とapolipoproteinE (apoE)、cholesterol ester transfer protein (CETP)多型性との関係についての研究も継続して行っている。日本人においてapoE多型性はコレステロール胆石の発生の遺伝的リスクとはならないことを示した。その結果は英文論文にまとめ、投稿中である(窪田、板倉、幕内他)。CETPではTaq1B、intron14とexon15のそれぞれにおいて遺伝型を同定し、それらの変異とコレステロール胆石の発生および胆汁中脂質との関係について調査したが、CETPの変異のうち、後2者とコレステロール胆石の関係はなさそうである。現在、データを整理検討中である。
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