研究課題/領域番号 |
12470256
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
廣瀬 哲朗 京都大学, 再生医科学研究所, 助手 (00314279)
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研究分担者 |
中辻 憲夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (80237312)
山岡 義生 京都大学, 医科学研究科, 教授 (90089102)
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キーワード | ES細胞 / 内胚葉レポーティングES細胞 / 内胚葉 / Cre / loxP / アルブミン / HGF |
研究概要 |
廣瀬が内胚葉マーカーであるアルブミン遺伝子の組織特異的発現を規定するenhancer、promoter配列下にgreen fluorescent protein(GFP)遺伝子をligationし、内胚葉reporter geneを作製した。それを高分化傾向のC57BL/6系マウスES細胞に遺伝子導入したうえ薬剤選別し、その後強力なpromoter活性を有しアルブミンenhancer活性を干渉する薬剤耐性遺伝子をCre/loxP系にて切り出すことで、内胚葉分化をレポートするES細胞株(ECRES)を樹立した。廣瀬、中辻らがECRESにて作製された胚葉体にES培地、ActivinA(100ng/ml)、FGF(100ng/ml)、HGF(1μg/ml)、全胚培養系を用い内胚葉分化効率を比較検討した。現在までの結果ではECRES胚葉体では、約8から9日目にGFP強発現を内部構造に認めた。これはRT-PCRでのアルブミン強発現時期と一致し、他の内胚葉マーカーとの共発現も認められた一方、CD31など他胚葉マーカーとの共発現は認められなかったことから、ECRESによる内胚葉分化レポートの適正さが示唆された。ES培地、ActivinA、FGF、HGF、全胚培養系の比較ではGFP発現は全胚培養系で最も高く、内胚葉分化誘導における全胚培養系の有効性が示された(特許出願中、消化器外科学会発表予定)。
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