研究課題/領域番号 |
12470264
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
愛甲 孝 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60117471)
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研究分担者 |
米澤 傑 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10175002)
馬場 政道 鹿児島大学, 医学部・付属病院, 講師 (60198950)
高尾 尊身 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (80171411)
栄鶴 義人 鹿児島大学, 医学部, 教授 (00041351)
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キーワード | リンパ節微小転移 / Sentinel Node Concept / 消化器癌 |
研究概要 |
平成13年度の本研究の研究実績については、平成12年度の研究に引続いての3つのプロジェクトとして、以下の成果が得られた。 1.各種消化器癌のリンパ節微小転移に関する研究 各種消化器癌手術で得られたリンパ節材料を用いての微小転移の有無を基礎的研究の手法(Cytokeratinを用いたimmunohistochemistry, CEAmRNA等を用いたRT-PCR)にて、微小転移の実態を検索し、その結果をこれまで報告(Ann. Surg. Oncol.2001)してきた。さらに症例を蓄積するとともに微小転移の分布および定量的検討を続行中である。これらの研究成果は、次のSentinel Node Conceptの消化器癌外科治療への応用への理論的根拠となった。 2.リンパ節微小転移の臨床的意義に基づく、Sentinel Node Conceptの消化器癌治療への応用に関する研究 昨年度の研究実績で報告した如く、Radio and Dye Guided Sentinel Node Mappingについて、微小転移の予測、検出に関する研究を継続し、逐次報告してきた。その研究過程において、浮き彫りにされた研究課題は、(1)至適トレーサーの開発(2)術中迅速診断の確立であり、前者に関しては、粒子径、材質について鋭意検討中である。 3.リンパ節微小転移モデル作成とリンパ節転移微小転移形成の解析 今年度、新たにリンパ節微小転移モデル作成の実験を進行中である。具体的には、近紫外線を照射し、GFP(green fluorescent protein)遺伝子を導入したラット発癌モデルを開発中である。この実験モデルに、先に樹立したリンパ節高転移株をからめて今後研究を進めていく予定である。
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