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2000 年度 実績報告書

骨髄stromal cell 局所誘導による心筋再生治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12470271
研究機関山形大学

研究代表者

島崎 靖久  山形大学, 医学部, 教授 (60116043)

研究分担者 小鹿 雅隆  山形大学, 医学部, 助手 (40322002)
渡辺 隆夫  山形大学, 医学部, 助教授 (60138922)
乾 清重  山形大学, 医学部, 助手 (70250941)
キーワード幹細胞 / 心不全 / 細胞周期
研究概要

心筋内に幹細胞が存在する可能性を示唆するように、末期不全心筋内に細胞分裂所見が生じていることが報告され、我々も細胞周期に関する検討を行ったが、現在までに確たる証拠を掴んでいる状況にない。このため、心筋にもともと存在する細胞が分化するのではなく、骨髄から流入する間葉系細胞によって分裂変化が生じているとも考えられた。このため、現在すでに骨髄細胞をそのまま心筋組織に移植することにより、心機能改善を図る臨床的検討も開始されてきているが、自然治癒力として存在する可能性のある骨髄からの間葉系細胞流入を誘導することができれば、自然で侵襲のない心不全治療法開発が可能となる。瘢痕心筋では血流も乏しく、組織へ流入する間葉系細胞も限られたものとならざるを得ない。このため、瘢痕組織への間葉系細胞流入を促進するために、血管新生を誘導し、その上で新生血管組織に特異的に間葉系細胞の着床を促す方法で研究に取り組んだ。局所に血管新生を誘導する遺伝子導入法として、当科で研究実績のあるVEGF遺伝子導入細胞移植法を用い、間葉系細胞の着床促進にc-kit遺伝子を用いることとした。遺伝子導入にあたり、VEGFとc-kitのタンデム導入が必要か、別々に導入した細胞の混合移植にて目的効果を実現可能か検討を行った。その結果、遺伝子導入細胞混合移植法で血管新生の相乗効果発現が生じることが確認でき、タンデム導入を用いない簡便な方法で治療法開発が可能であることが明らかとなり、現在この方法により研究を継続中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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