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2000 年度 実績報告書

クロム酸塩曝露による癌発生ラットを利用しての中枢性肺扁平上皮癌の発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12470275
研究機関徳島大学

研究代表者

門田 康正  徳島大学, 医学部, 教授 (60028628)

研究分担者 先山 正二  徳島大学, 医学部, 助手 (60291986)
近藤 和也  徳島大学, 医学部, 講師 (10263815)
キーワードクロム肺癌 chromate Lung cancer / クロム酸塩 / 中枢性肺扁平上皮癌
研究概要

ラットの気管支をクロム酸塩に曝露させたクロム肺癌モデルの作成
Levy et al.は1986年にラットのクロム肺癌モデルを作成しこれがヒトクロム肺癌モデルに酷似していることを報告している.今回,我々も中枢性扁平上皮癌の発生機序を解明するためにラットにクロム酸塩を曝露させクロム肺癌を発生させることを試みた.生後12週のJcl Wisterラットを用いネンブタール麻酔後,気管切開を行いクロム酸塩のペレットをKuschner et al.の手法に則って気管支腔内に留置した.クロム酸塩はクロム酸ストロンチウムとクロム酸カルシウムを使用しこれらとコレステロールを1:1の割合で混合したものを熱し融解させ,らせん状に成形した長さ5mmの鋼線でからめ取りクロム酸塩のペレットを作成した.ペレット留置後9ヶ月経過した個体を犠死させ,クロム酸塩が留置されていた部分を中心に気管支の変化を観察した.
クロム酸ストロンチウムを投与されたラット8匹中,扁平上皮癌2例,carcinoma in situ 3例,扁平上皮化生1例,異形性1例,無変化1例が認められた.またクロム酸カルシウムを投与されたラット8匹中,扁平上皮癌1例,carcinoma in situ 2例,扁平上皮化生2例,異形性2例,無変化1例が認められた.今後.クロム酸塩を投与されるラットの個体数を増やし,得られた病変に対して,病理組織学的,分子生物学的検討を加えMicrosatellite InstabilityやDNA修復遺伝子発現状況等を明らかにしていく予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hisashi Ishikura: "Artificial Lymphogenous Metastatic Model Using Orthotopic Implantation of Human Lung Cancer"THE ANNALS OF THORACIC SURGERY. 69. 1691-1695 (2000)

  • [文献書誌] TAKANORI MIYOSHI: "SCID Mouse Lymphogenous Metastatic Model of Human Lung Cancer Constructed Using Orthotopic Inoculation of Cancer Cells"ANTICANCER RESEARCH. 20. 161-164 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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